「心の声を聞く」と言いますが、「頭の声も聞いたほうがいい」と思います。どちらも見えませんし、その声の主が、実際にどこの部位にいるのかはわかりませんが、いずれにしても、自分という存在があるからこその声です。

 

最近、「心と脳」に関する記事をネットで見かけることが多くなりました。メンタルな病の秘密が、実は脳にあったという話です。

 

占いに携わることで、多くの方々のお悩みを聞いてきましたが、「悩む」と「考える」を分けられる人と、「考える」をスルーして「悩む」人がいるような気がします。

 

でも、これは同じですよね? 厳密には異なったとしても、基本的には同じと考えていいのではと思います。

 

「あー、もうダメ!」という状況になっても、そのことで悩もうとは思わず、「どうしたらいいか考えよう=思案中」というのが、私のスタイルです。「悩む」という発想はあまりなく、「うーん、悩ましいな……考えれば考えるほどに!」という表現で使うことが多い気がします。

 

占いに携わって、はじめて、こんなにも「悩んでいる」と思う人がたくさんいるものなのだと気づきました。

 

これは、思考の整理の仕方の違いだと思います。以前にも、ネガティブとポジティブをスイッチというコラムをご紹介していますが、これは、日常で直面する小さな課題との向き合い方で、いかようにもクセをつけられるものでしょう。気分的にラクに過ごせるようになると、ネガティブな方向に引きずられにくくなるはずです。

 

ネガティブとポジティブをスイッチのコラムをシンプルにお伝えするとしたら、「悩むなら考える」という一言になるでしょう。「迷うこと」と、「悩むこと」は別ですからね!