理想と現実は違う

理想と現実が違ったときに使われますが、これを聞くたびに、いつも違和感を感じていました。理由は、理想に手が届いていない人が、負け惜しみで使っているように思えるからです。

理想に届いた人が、「理想を叶えてみたものの、理想と現実は違うことがわかったよ」と言ったら、素直に「なるほどね」と思えるでしょう。けれど、大抵の場合、理想に辿り着けない人が、「理想と現実は違うからさ」と言いながら、物分かりのいい人風に言い訳をすることに使われているように思います。

どちらの意味合いから使っても、「理想と現実は違う」になりますが、「理想を叶えてみないとわからないよね?」と言いたくなってしまうのです。

理想に手が届かないときは、「理想を実現するにはほど遠いことがよくわかったよ」と、素直に言ってくれたほうが好感が持てますね。