編集家、山中登志子さんのご著書『編集者からの手紙―『週刊金曜日』と8年(現代人文社)』です。

編集者からの手紙―『週刊金曜日』と8年/現代人文社

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拝読したのはちょっと前になりますが、この本は本当に勉強になると思ったのでご紹介することにしました。

編集者として取材や対談をお願いしたり、お詫びしたり、感謝や想いを伝えるためにしたためられた実際の手紙が一冊の本になっています。

一通一通の手紙には、そのときそのときの想いがしっかり込められていて、著者山中さんの誠実さと愛を感じました。まさに、ラブ・レターです!

ラブ・レターと言っても、愛の告白をするわけではなく、お詫びやお願いの手紙なども含まれます。

言いたいけれど伝えにくく、でも伝えないといつまでもシコリが残ってしまうことってありますよね。そんなデリケートなことでも、想いがあれば、それを伝えようとすることで、愛と一緒に相手に届くのだろうなと思いました。

文章を書く仕事に携わる私は、この仕事についてから、伝えにくいことを伝えることに注力しています。だから、占いであっても、甘く優しい言葉だけでなく、どす黒くて、目を背けたいことにも触れるようにしています。当ブログにある記事の中にも、「普通、これは言いたくても書かないよね」ということも書いているのは、こうした考えからです。

『編集者からの手紙』には、私が日々チャレンジしている“文字で伝えること”の大切さと、そのためのエッセンスがたくさん詰まっています。

SNSなどを通じて、メッセージをやりとるする人が増え続ける時代です。軽い一言だけだから適当でいいやではなく、手軽にやりとりできる時代だからこそ、伝わるメッセージを交換できたら素晴らしいですよね。
ブログなども同じです。炎上する記事やツイートもありますが、伝え方の問題や説明不足が原因であることも多いと思います。

ということで、物を書いたり、メッセージを送っている方々にオススメしたい一冊です。

言葉はとても重要です。言い方1つでどうにでもなります。言葉のスキルを上げることは、良好な人間関係を結ぶために欠かせないことでしょう。