9/3(土)から全国に向けてロードショーがはじまる『聖なる呼吸』の試写会に行ってきました。この試写会に参加するまでのエピソードが、先日のブログ「既読しない既読スルーの存在を知っていますか?」です。笑<Tさん、ありがとう!

ヨガ初心者のドイツ人、ヤン・シュミット=ガレ監督の作品。監督自らがインドで取材するドキュメンタリーです。

聖なる呼吸

ヨガと聞くと、優しく穏やかな聖者が思い浮かびますが、この映画で軌跡を追った人物は、近代ヨガの父と呼ばれるティルマライ・クリシュナマチャリア師(1888~1989年)です。クリシュナマチャリア師は、このイメージをすべてぶち壊してくれました! とにかく厳しく、弟子が正しいポーズをとれないと、ぶって叱るのです。しかも、その痛みはかなり激しく、しばらくの間、痛みに耐えなくてはいけないそうです。女性蔑視のインドにいながらも、女性にヨガを学びなさいと言っていた一方で、気性が荒く、好き嫌いが激しい一面があるのだとか……。

こんな聖者の話ははじめて聞きました! 驚きです! でも、好きかも(≧▽≦)

映画には、クリシュナマチャリア師の弟子が登場し、師やヨガについて語られていきます。要所要所に登場する写真や映像も、大変興味深いものでした。

「こんなポーズできるの? して大丈夫なの?!」という、恐るべしアーサナーのシーンが印象的でした。

インパクト大のアーサナーを言葉で説明すると、ブリッジをした状態で、手と上半身を軸にしたまま、途中骨盤を器用に回しながら、足先で360度歩くのです! 他にも衝撃を受けたアーサナーが登場し、ヨガって激しいのだな。けれど、こんな激しいポーズをとりながらも、呼吸を乱すことなく、余分な力を使って力むことなく、穏やかな自分のままで居続けるのがヨガなのだなということを目の当たりにしました。まさに、修行の世界ですね。

素晴らしい映画です。ヨガをやっている人だけでなく、ヨガを軽んじている人にもオススメしたいです。(まったり進行する映画なので、船を漕ぐ人も多々いらっしゃいましたが・・・)

ところで、出演している弟子の1人で、アイアンガーヨガの祖B.K.Sアイアンガー師は、厳格な師から学んだヨガを、多くの人に伝えられるようにと、丁寧なアドバイスで指導されていました。近所だったら習いに行きたいです。笑

日本では、ヨガ人口の多くが女性で、インストラクターも女性がほとんどのように思うのですが、インドでは、ヨガの師も弟子も男子が多いようですね。