
80歳からが、ご高齢の域になるのが一般的ではないかと思うこの頃です。もちろん、人によりますから、60代でもバリバリの高齢者だったり、90代でも元気に活発に過ごしている人もいるでしょう。
けれど、実際には、しっかり状況把握ができて、確実な判断を下せるのは70代までがほとんどで、だんだん頭がついてきにくくなるのではと推理しています。頭も個人差があるので、身体とあわせて人それぞれなのですが、これは「高齢者」をどう定義づけるのかで決まるでしょう。
個人的には、「高齢者=一人での自活が困難になってしまったお年寄り」という認識です。自活が困難な理由もいろいろあるでしょう。
足が動かなくなってしまった、起き上がれなくなってしまったなど、身体の老化や老化による疾患が原因のもの。
反対に、身体は動けるけれど、状況把握能力が低下してしまい、思い違いや勘違いが増えたり、意志疎通ができなくなってしまったり、脳に問題が出てきてしまうことが原因のもの。
両方が同時に訪れてしまう人もいるでしょう。
いずれにしても、精神的にも不安定になりやすい状態を招き、自活の意志の有無に関わらず、放っておいては何が起きるかわからない状態です。
健康寿命を伸ばすために、運動できる段階から適度な運動と健康的な食生活を習慣化しつつ、万が一を想定して、遅くても70代の間には、自分の死と向き合って、死後のための身辺整理をすることが望ましいのではと思います。
こうして考えると、100歳前後まで生きたとしても、自活で問題なく活動できる年齢の限界までの命として余命を計算し、悔いのない残りの人生を歩まなければいけないことが、切実なテーマになってくるでしょう。カウントダウンはもうはじまっているのです。