蜘蛛は一般的に肉食の虫※で、害虫を食べ、穀物を守ってくれます。ビオトープの一員として活躍しながら、自然と一体化して生きているのでしょう。弥生時代の銅鐸に蜘蛛の絵が描かれていたり、中国の「蜘蛛農法」では、蜘蛛を用いてオーガニック野菜の増収をはかったという記録もあるそうです。季節毎に様々な種を生み出し、自然環境を守る使者として活躍する蜘蛛は、まさに益虫でしょう。

※熱帯性のハエトリグモの一種に、主として植物の芽を食べる蜘蛛“バギーラ・キプリンギ”が確認されています。