*冬のバス停
雪のちらつく冬
いつものバス停で
あなたに出逢った
同じバスに乗り込んだ
社内には私とあなただけ
降りるバス停までは直通
お互い同じ場所に行くみたい
目的地まであと二十分
二人しかいないから話し声もない
話しかけてみたい
あと十五分…
あと十分…
『あの、あなたも○○美術学校に行くんですか?』
あの時はびっくりしたよ
だってあなたから声をかけてきたから
小さくうなづくと空いていた隣に座ってきて
『絵画の話、しませんか?』
って。
冬なのにもう春の風が私たちの周りに
吹いてきたみたい
*炭酸 -恋味-
恋に落ちるのに時間なんていらない
私があなたに落ちたのも一瞬だった
胸のざわめき
鼓動が跳ね上がる感覚
今でも忘れられない
楽しそうに笑う笑顔も
一生懸命に頑張る顔も
全部見ていたくて
どんな時でも目が離せなくなる
炭酸のようにシュワシュワと
溶けだした私の心は
もうだれにも止められない