正式にはここでは2度目の執筆になりますが、軽く自己紹介します。
1975年生まれの34歳。現在は銀座にある「パソコンや音楽が聞けたり電話できたりできる小さな機械を売っているお店」で働いております。
演劇歴としては、1996年から。立命館大学学生劇場に入団し、97年に座長をつとめさせていただきました。その後ブランクがありましたが2002年に3man Office/劇団3manを旗揚げ、2009年の「不本意な解散」までのべ21作品を書き、演出・出演することができました。これもひとえに辞めた人間含めいろいろな人に支えられた結果だと思っております(ちなみにこのブログのライターであるマツケンさんも初期3manを支えたひとりです)
気がついたら13年、演劇というものとつきあった形になります。
人はいいます。
「演劇は麻薬である」と。
厳しくつらい稽古に耐え、本番終わりで観客の拍手を受けるその感動を受けた瞬間、ずっと続けたくなる。もちろん、そういう行為はほかのものでもあるのでしょうが、演劇はその中でもずばぬけてその感動なるものが大きいのではないかと思います。
それ故に、多数の個性が生まれ、そしてそれがぶつかり合うことがいい方向に行くときもあれば、時にはマイナスのネガティブなことを生む結果にもなる。解散はともかく、本番ができなかったとか、役者が逃げただとか、演出が女優の子をはらませたとか、人が死んだとかいうことも多々生まれてくるのです。
演出家の鴻上尚史は著作の中で、「演劇をやるならば劇団というものを骨の髄まで味わわなければならない」と書いてある通り、劇団を運営する、続けて行くというのは荒くれ者、個性の強すぎるものたちの集団をいかにコントロールして本番までたどりつけるのか、ということに限るでしょう。
事実、正直に言えば、3man時代の役者および関係者で現時点でつながりを持っている子は右手で足りる人数しかいません。特に3man後半は、いがみあいの繰り返しで本番に臨んでいました。大きな楽屋があるのですが、そこに入りたくもなかった。俺はもっぱら、劇場のホールの中でスタッフと暮らしていました。打ち上げ後に再会した人なんてほとんどいないと思います。
というか、もう会いたくない。
でもそうまでしてもなぜ演劇をやってきたのか?
たとえばここに10人の演劇人をそろえたとしましょう。
そうすると、それぞれのやりたい演劇というものは本当に違う。
あるものは尊敬する劇団なりをあげ、あるものは、演劇はこうでなければならない、と語り。
それだけ、それぞれが考える芝居というものがスタイルが確立していて、そこはなかなか他人とは相容れない部分が多いのです。
特に若くて「とんがっている」時期というものは、ほんとすごくて、他劇団というものを受け付けなかったりもする。俺も未だにほかの劇団らしきものを見ると嫌悪感がある。劇団の知ってる役者がテレビなり映画に出た時点で発狂しそうになる。最近、本広監督がヨーロッパ企画だとか演劇と映画のコラボレーションをやったり、他メディアから演劇へのアプローチが続いていますが、そういうのを見るとため息と同時に、押さえられない激情にかられてしまう。
それは、嫉妬でもあり、「今に見ていろ」という負けず嫌いの部分が出てくるからかもしれません。
そういう中で俺はずっと演劇をやってきました。
たぶん、好きだからです。嫌いだったら、芝居なんかやってませんし。
そして今はお休みをしています。
意識して芝居というものから離れようとしています。
でも2012年には演劇を再開しようと思っています。でも離れています。
これは、今まで見落としてきたもの、そして見ることができなかったものを吸収したいということに他なりません。その結果が 2012年の演劇再開時にうまい具合に花開けばなあと思って、今は避けています。
避けていながら、他の役者なり、知ってるやつがでかい劇場に立ってたりすると、ものすごくいやになります。
また、会社で演劇出身の人がいて、「こうでなければならない」とか力説されると、口では「ああ、すばらしいですね」と言っていながら心で感心していない自分がいたりします。
そういうときにまだ俺は「とがっているんだ」と再認識できるのです。
とがっているからこそ、俺は芝居できるんだ。
この休止3年間でもっととがろうと思います。
というわけでこのブログではとがっているなりの演劇論をしたいと思っていますのでよろしくおつきあいください。
そして、こんな「とがっているわがままな大馬鹿野郎」と2012年に芝居してみたいと思ってくださる方を大募集しております。
①東京都内、近郊在住の30歳以上の男女
(2012年時点で30歳を経過する予定の方も含む)
②芝居経験のない、でも芝居してみたいという方
(芝居を1度でも経験している方は要相談)
ぜひですね、frsc.hq@gmail.com までメールください。
これからも「Litmus」および「☆Frasco.」をよろしくお願いします。
