翌日は万世線探索から開始です。万世線跡は全区間がサイクリングロードに転用されており踏破は容易です。

スーパーの西北端から始まります。

 

お馴染みの枕木が刺さっていました。

 

緩やかな勾配を上り、現役時代はこの付近を隧道で通過していたようですが現在は切り通しに。

その後は緩やかな下り勾配になります。

 

万世終点に向けてカーブが始まった付近にも枕木が刺さっていました。こちらは犬釘がありませんので、万世線廃止時のものでしょうか。

 

道路&道路の廃線あるある区間を抜けて、二枚目の左手空き地が万世駅跡です。

 

駅前旅館が現在も営業。

 

万世特攻平和祈念館も訪問しました。駅跡からは1.5kmほど歩きます。

 

加世田に戻り、いよいよ南薩鉄道記念館を見聞します。窓口で許可を得ますが特に係員がアテンドする事も無いようです。先ずは外に展示されている品々を一通りチェック。

 

知覧の駅名標もこちらに。

 

こちらの車輪旋盤は日本機械学会から機械記念物に指定されているのだとか。

 

それでは記念館にお邪魔します。訪問者は私のみ、静謐な空間が広がっています。

よく分かりませんが整然と収納された歯車。

 

入って直ぐには改札口を模した風景が再現されています。写真は露光調整し明るめに撮りましたが、石倉なので実際は少々薄暗い感じです。それはそれでアトラクション感があって良い感じです。

 

所狭しと展示品が陳列されています。

 

個人的に嬉しかったのはキハ300形の部品が残されていた事。模型でもカツミ旧製品キハ17を持ってるので好きな形式です。

 

踏切のゴング、この形は京三製作所ですね。一時期はゴング式踏切を求めて全国各地を旅したものでした。

圧巻の駅名標コレクションもります。

 

2階に行きましょう。こちらは車内のモックアップがありますね。

さよなら運転の装飾が綺麗に保存されています。

 

これは豪雨で被災した知覧線の様子...すごい所で作業してます。

 

駅務室にあったであろう椅子。

 

再び一階入口付近に戻り書籍をペラペラ捲ると地元関西の路線が出てきて手を止めました。

この本の発行当時は現役だったのでしょう、別府鉄道です。写っているマンションは現存しており、この付近まで廃線探索をしました。

 

記念館で密かに探していたのがこちらの写真。先達のレポートで「薩摩おごじょ」と紹介されているものでしたが、いやまさに。誰がどのような関係性で撮影したのかも気になりますね。この他にも多くの写真が展示されています。

 

さて、観覧を終えいよいよ保管車両の見学へ。受付で聞いた所、現場にいる整備士に声を掛ければ良いとの事でした。

向かうと一名の方が正にバス整備中で、やはりこちらも特にアテンドされる事は無く勝手に見てくれとの事です。なかなかユルい雰囲気です。

キハ100形と念願の対面!

 

非常に美しい状態で保管されていますが、延長コードの貼り付け台座にされている辺りが何とも滑稽です。

 

菱枠台車を間近で見れる場所はなかなかありません。小さなDLもいました。

 

こちらにもSLとDLがおります。

 

本当に「所狭し」と並んでいます。

 

何と贅沢な傘かけでしょう(笑

継目板の切れ端も転がっていました。

 

整備士の方にお声がけし保管庫を後にします。

再びとなりますが前日にサラッと見た露天機関車たちも再度おさらい。

 

こちらのSLには戦時中の機銃掃射跡が残っている事で有名です。