男性専科ゲイリー・ムーア | 原型師は燃えているか?

原型師は燃えているか?

見せてもらおうか そのオヤジの奮戦とやらを

オリンピック男子スケート羽生選手がショートプログラムで使っていたムーディーな曲が、ゲイリー・ムーアのものだと知った。
ゲイリー・ムーアの名前を聞くのは久しぶりだ。

例によって、その名前は専門学校時代、友人から借りたテープで知ったように思う。
なかなかヘビーで声も良い。
興味を持ったので、レンタルレコード屋のYOU&愛(だったと思う)でゲイリー・ムーアのアルバムを探す。
レコードジャケットに写っている人はフランケンシュタインのようなゴリラのような、傷だらけ?の顔の男だった。
「うげっ?!」
声から受けるイメージと落差があり過ぎるw。
絶対女性ファンはつかないだろうな。
香川出身、ハードロック、ヘビメタファンの同級生N(絵は湖川友謙派)に顔の凄まじさを話した所、ケンカで顔がズタボロになったとか(事実かどうかは知らない)。
相変わらずハードロッカーは凄まじい経歴の人が多いな、と素朴に思った(笑)。

顔はともかく、ゲイリー・ムーアで一番印象に残っている曲は"Murder In The Skies "。
「空の殺人鬼」とはソ連空軍の事である(大韓航空機撃墜事件の曲)。
むせび泣きながら告発するギターがいいね。


ムーアの顔のマズさで思い出したのは、ハードロック、ヘビメタのファンは圧倒的に男が多いという事。
(好きなアーティストの上位にムーアを持って来る女性に会った事がない)
再結成パープルやレインボーのコンサートに行ったが、客の95%は男ではないだろうか?
これがカバーデルペイジとかになると、若干女性比率が上がるように思った。
それでも男性率は90%以上だろう。
気難しそうな顔で腕を組み、じっとギターソロに聞き入る男の多い事よw。
この事から、ハードロック、ヘビメタは男の趣味と言って過言ではない。
(女性のファンも勿論居るが、それは少数派という意。女性は同じロックでもグラムやテクノなどビジュアル系の源流を好んでいる人が多かった)

ハードロックやヘビメタにまとわりつく、暴力的で品性下劣なイメージのせいだろうか?
イメージじゃなく、実際そういうのも多いけどさ(笑)。
同じロックでもビートルズとなると、ファンの男女比は全く違うものになろう。
ビートルズを下劣という人は(80年代以降は)居ないだろう。
ストーンズは?ドアーズは?ピストルズは?と来ると、だんだん女性ファンが減っていくような気がする。
ツェッペリンあたりで決定的になり、パープルで盤石?な態勢となる。

好きな音楽は?と聞かれてHR/HMと答え、「良い趣味ですね」と言われた事が人生で一度もないw。
「それは良いね」という人は、100%同好の志である。
部外者にはビタ一文魅力が感じられない。
この閉鎖感がまたマニアックで、元々マニア的気質を持った人だけが感応するのかも知れない。

そういう意味ではHR/HMマニアとミリタリーマニアには共通性があり、両方好きという人も結構居る。
双方流行った時代が似通っているせいもあるが、そのものが持つ独特の世界感と閉鎖性も影響しているように思う。

羽生選手がゲイリー・ムーアの曲を選んだ理由は、本人が気に入っているからだとか。
セクスィー部長も同じ曲を使っていたし、少なくともムーアは男専用らしい。