YAMATOから9月発売予定、PVC/ポリストーン複合素材塗装済み完成品。
Dorian Cleavenger氏のファンタジーアートを基に立体化しました。
メーカーページはこちらです。
http://www.yamato-toys.com/items/detail.php?gid=1885
ここ5年くらいは仕事のほとんど全てが二次元美少女キャラの立体化でしたが、今回はリアル系。
私は戦車スケールモデラー出身なので、リアル系造型も好きで数年に一度くらいの率で仕事が来るのですが、今回は久々なので嬉しかったです。
リアル系ドールのヘッド原型もやりますが、全身を作ったのは東京ゲームショー用に作った『格闘超人』ROXYのワンオフ展示品↓以来でしょうか？
2003年なので相当前ですね。。それもゲーム自体に「事故」があって黒歴史になっているし。。
古い作品だから今見ると。。。だし。
↓は身長30センチくらいです。
YAMATOの社長とは創業以来のおつき合いな事もあり、ファンタジーフィギュアギャラリー（FFG）シリーズもやらせて欲しいと私からお願いしました。
（別モチーフで、リアル造型レベルを試す「トライアル」を09年にやった後にオファーが来ました）
そのプレッシャーがあったのと「絵のマジック」もあり、原型がなかなか完成せず、昨年10月の京都古美術研究会の大学宿舎でも原型を作っていたという。。。（笑）
原型に半年も掛かって何とか形になり、塗装見本が今年になって完成。
塗装見本の画像を見た絵師のDorian氏から「The pictures look great! Very nice work.」という嬉しいコメントも頂きました。
女性の顔や髪型は完全に私の好みでアレンジしています。
（元絵はメーカーページで見られます）
イメージしたのは映画『バーバレラ』のジェーン・フォンダです。
個人的にSF映画の最高峰で（ある意味）、タイトルバック始め素晴らしいとしか言いようがありません。
ジェーン・フォンダに似せて作った訳ではなく、個人的嗜好も入れ、私が欲しい「外人顔」に造型/メイクしました。
シンディー・クロフォードファンでもあるので、少し影響があるかも。
それでも良いと言って頂いた、Dorian氏の心の広さにも感謝しなくてはいけません。
↓この角度からの顔が一番好きかな。
バストトップはメーカー側の意向で「キャストオフ」仕様にする必要もあり、元絵より大型化した装飾品にしています。
全部見えたら削除されるかもしれないので、一応隠しますw。
（以前の記事が、ある単語を使っているだけで閲覧停止にされてしまいましたから）
リアル造型は実際の女性と同じで、メイク次第で良くも悪くなります。
アイラインや虹彩の0.3ミリのズレで印象が悪くなってしまうので、小さい物ほど上手く製品化するのが難しいです。
原型では眼球を別パーツにして精度を上げようと試みましたが、量産品では難しいようで一体になる予定。
アニメ/マンガ系キャラに比べ目が小さい分、「適正」のマージンが小さいのです。
このシリーズのメイン市場は北米という事です。
私の仕事比率からも判るのですが、日本ではリアル系を好む人が少ないようで少し残念かも。
次のオファーもあったので、次回もガンバります！