脳科学者の中野信子先生は著書の「サイコパス」の中で
「日本はサイコパス(精神病質)が生き残りにくい社会である。
日本に限らず、自然環境が厳しかったり、自然災害が多い地域ほど、規則、戒律が厳しく集団での生存を強いられる。
豊かな土地で労働が楽な地域ほどサイコパスが生存しやすい」
と述べています。
「サイコパス」と言えば、映画「羊たちの沈黙」のハンニバル・レスターのような超天才で偏執的で快楽殺人楽しむようなキャラクターを真っ先にイメージするかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
サイコパスの詳細は次回以降に述べるとして、今回は日本と自然災害について述べたいと思います。
中野信子先生はこの著書の中で
「長い日本の歴史で、日本国が豊かだったことはまずない。
日本が豊かになったのは戦後から現代に至るほんの50年から60年に過ぎない。
現代でさえも、日本の国土は地球上の国土(居住可能区域です。地表全てを含めると南極や紛争地帯も含まれますので)の僅か0.5パーセントに過ぎませんが、地球上で起きる自然災害の全被害金額の内、20パーセントが日本が占めるのです。」
と衝撃の数字を提示しています!
はい、世界中で津波や地震は起きてますが、僅か200分の1の国土の日本が、5分の1を占めてるのです。
これは土地面積1に対して被害金額1を平均的に当てはめると、日本は諸外国の40倍の被害金額を払ってることになります!
勿論、これは建造物の価格が途上国より高いことも含まれますし、円相場も関係します。
しかし、それにしても日本の自然災害の多さは別格です。
だからこそ、だからこそ、長き日本の歴史の中で暴君は蔓延らず、また明確な奴隷も存在せず、天皇陛下は国家元首よりも神社神道の長としの側面が強いのです。
全ては大自然に対しての畏敬と畏怖が日本国の社会を形成してるかとも私は思います。
貯蓄や備えをしたものの方が生き残りやすく、良くも悪くも他者の利益に敏感です。
それは他者との競争に勝つことを教育の根幹とした大陸文化に対して、たった一度の地震や津波で全てが滅び、憎き他者との協力なくして生存は不可能ということを理解していたからだと思います。
だからこそ異常な心理を持つサイコパスは日本では生き残りにくいかと思います。
なにせ例外を認めませんから。
。
しかし、サイコパスは100人に一人の割合で生まれてくるのです。続