鬱とお寺と農耕民族なホンマでっか!? | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

さんまさんもホンマでっか!?の番組も大好きです。

その中で先生方の印象に残った言葉は書き留める様にしています。
これを積み重ねていくと、回をまたいで一つの答えが自分なりに出ることがあります。

「お寺に体験入門することで、精神疾患が改善される事例は数々報告されているが、それは『早起き』と『掃除』に起因することが大きい」

と言っていました。

そうですね、仏様の加護がどうとかじゃなくて、単純に規則正しい生活の中で、広いお寺を掃除することはとても精神衛生上良いことだそうです。

最近ニュースで頻繁に取り上げられてるのが

「日本の学校は生徒、児童が自分の教室を掃除する。
海外の学校は清掃業者に委託してるが、日本の方式を導入する国や都市も増えてきている」

ということです。

これにより、掃除そのものを学ぶだけでなく、物を大切にする気持ちやクラスメートとの協調性や、計画的に物事を進めることに有効だそうです。

そう「計画的」です。
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鬱とは海馬扁桃帯の収縮異常による物理的損傷です。
決して「やる気がない」とか「後ろ向きだ」とか気持ちだけの病ではありません。
そう、海馬の異常により「過去の事」「終わったこと」と処理出来ないのが鬱の最大の困難だと私は思います。
それにより、次に起こる弊害が
「計画を立てれない」
「簡単な予想、予測が出来ない」


「社会生活における優先順位がわからなくなる」

という最悪の状況になります。
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更に別の日の放送で
「コンビニで、今すぐに食べたいモノだけ買うのは脳が原始人に戻っちゃってる。
食料を計画的に買って保存するってのは、農耕民族になってからで、狩猟民族は食べ物をあるだけ食べていた。」

と先生は言ってました。

はい、私も闘病中は特に電車とスーパーマーケットが苦手でした。
それは他人との会話や距離感や視線が恐怖だとその時は思ってましたが、なるほど…。
食材を買ってどう調理するとか、どこまで切符を買って…という「自分で計画を立てられない。次がどうなるか解らない予期不安そのものが怖い」
ということだったんですね…。

コンビニでは買い物出来ても、スーパーで呼吸困難を起こしてたのも納得です。
自室が片付かない、自分で料理しないから余計にメンタルが…というのも理解出来ます。

掃除と料理は、その完成度そのものよりも、やることそのものが心のケアに大事なのでしょうね。
(了)