「敵在」「適処」?~忍の心得 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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先の記事で、「糸を紡ぐという単純長時間労働は女性ならではの忍耐力と、女性同士のコミュニケーション能力あってこそ」と書きましたが、同様に女性ならではの「資質」を活かした仕事がありました。
それは…

「忍者」

です。

「くのいち」ではありません。
自作小説の中で何度も書いてますが、「女性忍者」と「くのいち」は別物です。

後者は女性の色香で敵を惑わすことを本職とする者で、今風の言葉で言えば「ハニートラップのスペシャリスト」なのです。

では、前者の「女性忍者」とは何か?
それは「男性忍者(主に自分の夫)」の背中を護る仕事をする者です。

忍者の仕事とは、殿様を天井裏から護ることです。
天井裏に侵入してくる者も勿論忍者です。
暗く狭い場所で術を仕掛けて敵を撃退するのは並みの集中力ではありません。
目の前の敵に集中すれば、背中が疎かになります。
それを護るのが「女性忍者=妻」の役目なのです。
背中を護るのは、愛で結ばれた夫婦の信頼関係でなければ不可能と言われています。

何故か?
それは男性忍者同士だと「功名心」が邪魔するからです。

忍者とは影の仕事です。
その忍者の背中を護るとは影の影です。

男性忍者ではこの地味過ぎる仕事に堪えきれないのです。
名と手柄をあげる為に身内血族であれ、護るべき背中を裏切りの刃で刺すことがあるからです。

「殿様を護る自分の夫を護る」
これこそ女性ならではの強さだと思います。

おそらく娘時代は兄や父の背中を護り、結婚してからは夫を護ったと言われています。

なお、優秀な遺伝子を追求するあまり血族結婚が増えたとも、近親婚を避ける為に他流忍者と交わったとも言われています。

そして自分が産んだ子供を育てることもなかったと言われています。
それは母の愛情が我が子の厳しい修行の妨げとなるからです。

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「堪える」「耐える」とは女性ならではの強さで、男性とは比較にならないと思います。
出産を乗り越える為の強さが備わっているんだと思います。

しかし、その強さが必要な変化を拒んだり、理不尽な慣習を構築してしまったり、横暴なトップを生み出したり、閉鎖した身内だけの世界を作ってしまうのかな?とも思います。

しかし、上記のことは、表向きではとても平和で安定したように見えるのです。
こういう世界では「親亀こけたら…。」に陥りやすく、前例のないことに挑戦したがらなくなりますね。