(金城)「あの…どうして僕が上座で、隣の席が空いてるんですか?」
(加賀谷)「それは慎が一番わかってるだろう?」
(金城)「いや、やっぱりわかんないですよ!て言うか似てませんから!」
(真喜志)「空いてるってことは今、ここに居ない人間ってことだ。
それくらいはわかるよなぁ、金城?」
(東瀬美由紀の心)「よし、先輩ナイス!慎太郎が逃げられない状況作らなきゃ!
玉野が来る前が勝負よ!
早乙女もノノも付いてきた来たんだから…。」
(金城)「あぁ、監督の席ですね!」
(チョークスリーパーを極めながら加賀谷)「お前本気か?」
(東瀬の心)「うわぁ、これを本気で言うのが慎太郎なのね…。ノノもこれから苦労するわね。だから誘ったんだけど…。」
(藤田のの香が一番遠くの下座から)「金城くんは今日の殊勲者だからその席が相応しいと思います!
あの、ええと…まずはおめでとうございます!」
(金城)「ありがとう、藤田さんや早乙女さんの応援のおかげだよ!」
(部員全員でニヨニヨと胡散臭い笑顔で)『おめでとうございます!』
(東瀬の心)「違う、みんなのおめでとうの意味が違う…。」
(小宮)「打のヒーローは金城だけど、投のヒーローは僕だ!
だから本当はその空いてる席は…。」
(東瀬が小声で)「上座に行っちゃっていいの?小宮くん的には早乙女さんの隣のここが天国じゃない?」
(小宮、激しく頷き、金城への言葉を飲み込む。)
(顔を真っ赤にし、膝立ちになって金城に声を張る藤田のの香)「あ、あの…!金城くんは自分の隣に誰が座って欲しいですか?」
(驚愕する東瀬の心)「い、行きおった~!
ノノってこんな攻める娘だったっけ!?」
(戸惑う金城)「だ、誰って…。楽しい祝勝会の席で、美味しいご飯の味には別に変わりないから…さ…。」
(苛立ちながら真喜志)「おいおい、金城。メシの味は変わるに決まってるだろう?こんな可愛い女子達が隣ならな。それとも、この女性陣だと喜べない特別な理由でもあるのか?」
(感嘆する東瀬の心)「キャッチャーの心理戦来たー!
もう、先輩達が玉野とのことをツッコミたいだけじゃん!その為にノノが使われるのもどうなの…?」
(早乙女)「は~い、『可愛い女子』の中でも、玉野ファンクラブ代表の私は金城くん的に圏外だと思いま~す。
ですよね、金城ファンクラブ代表様ぁ?」
(藤田)「さ、早乙女さん、恥ずかしいよ」続