重なり合う神話の延長戦4~勲章と指環32 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「ジオン=キャラガー外務大臣様。山賊であり、海賊であり、生来の放浪者。
貴方の半生を舞台化したら三部作でも足りないでしょうね。」

「巷で人気のアルフォンソ=パウエル先生が、俺をご存知とは驚きだな。
まっ、『先生が実は女だった』の方が遥かに驚きだがな…。」

「僕はこのうなぎ料理の方に驚きだよ。
僕が何を話すかわかってて?」

「さぁな。
俺がアンナちゃんの質問に正面から答えるかどうかは周知だろ?」

「確かに…。僕は不毛なやり取りが一番嫌いなんだ。
とにかく頂くとしようか。
おそらくミネルバ王女の『最初で最後の手料理』だろうからね。」

うなぎ?ジオン兄さんは、この学者女の説を知っててうなぎ料理を?
そういえば本物の料理長が鴨料理に当たったからとか言ったが…多分、食料倉庫辺りに猿轡をされて縛られてるんだろうな…。
取りあえずこの昼食後の昼休みに私が助けに行きます…。
どうせ私が怒られるんだろうけど…全責任は内務大臣のロイにありますから…。
はい…いつも事後処理は私とロイの共同作業ですから…。

「うん、確かに海賊風の荒々しい男の料理だね。
『最強生物の子孫達』も本望だろうね。」

「周りくでぇな、アンナちゃんよ。
つまりはリバイアサンが子供を産める様にしたのは、女神フレイアが豊穣の神だったからだろ?」

「ほう、それが取り引きじゃと…?
『審判の日』に現れるリバイアサンとバハムート。
リバイアサンは『海から来た最強生物』と呼ばれ、硬い鱗は天使の剣でも切れないという。」

「ありがとうございます司教様。
でもそのリバイアサンにも唯一の弱点があった。
それは『ヤハウェはあまりにリバイアサンを強く創り過ぎた為に、雄のリバイアサンを消し去り、子供を産めなくした』だよね。だからリバイアサンは寂しさに苦しみ続けることになる。
そこに目を付けたのが豊穣神フレイアだ。
『海竜リバイアサンよ。もし、貴女が先ほど飲み込んだ物に対して一切の疑問を抱かないと誓うなら、貴女が奪われた母の喜びを与えてあげましょう。
但し、貴女が何を飲み込んだかを疑ってはいけません。』とね。」

…馬鹿な…アスガルドの豊穣神が海竜を利用するなどと…!
だが、それなら「うなぎの卵は決して見つけられず、海底の土から生まれる」という漁師の話と一致する!
「リバイアサン」の語源は「ねじれた者」。そして奇しくも「嫉妬の魔王」だ!
うなぎはリバイアサンから生まれた?続