女「本当にありがとうございました。
このご恩は一生忘れません。」
男「いや…お役に立てたなら…こちらこそ…。
えと…何から聞いていいのやら…?」
女「そうですよね、あなた方の世界の文化と常識なら、とても信じられないでしょう。」
男「無理して危ない国に帰ることねえだろ?俺も嬉しいけどさ、こんなんで良かったらいつでも来いよ。」
女「本当にありがとう。ございます。食文化も、言語の翻訳も祖国で研究してたとおりでした。」
男「ええと、何て言ったっけ?宇宙人じゃなくて…。」
女「はい、その平行世界と言いましょうか…?隣り合わせの空間との間に発生した『次元震』の弾みで空間が繋がり…。」
男「異次元人ってとこか?」
女「はい!そんな感じです。あなたはこの世界の住人の中でも、聡明な方ですか?」
男「生まれてはじめて言われたよ。
君こそ、いい匂い。。
よく言われるだろ?」
女「…そんな…照れちゃいます…。」
男「でも、何で口惜しいことに…。」
女「そ、それは最初に説明したとおり…。」
男「何で君の姿が見えないんだー!!」
女「私も想定外でした。
あなた方の可視光線に対する反射物質が私の細胞の…。」
男「そんなんどうでもいいんだよ!
可愛い声といい匂いの女子に手探りで傷の手当てして、ご飯を奢るだけで感謝されるって、最高だよ!
でも、君が見えない『透明ちゃん』だなんて…。」
女「すみません…。私の祖国でもそこまでの科学力は…。」
男「君が謝ることじゃない…。
謝るくらいなら…。」
女「か、顔…ち、近いです…。」
男「体温もわかるよ…。」
女「恥ずかしい…。汗っかきだから…。」
男「汗?じゃあ、しっかり拭かないと…。」
女「ひゃう…!だ、駄目ですよ…そんな初対面で…。」
男「ほかに君に何のお礼が出来る?
次また会える保証ないんだろう?
ここか?デカイし、柔らけぇ~」
女「わ、わかりました…。
私も嫌じゃないです…。
優しくしてください…。。」
男「きっと顔真っ赤なんだろ?こっちは見えてねえから、君が自分で誘導しろ。
元々わかりにくい場所なんだから…。
ここか…?」
女「…きゃう!そっちは違う方の…。」
男「感度抜群だな?
覚悟いいか?」
***
女「斥候班から総司令へ。
生物兵器製造の為に、三次元人の遺伝子サンプル搾取に成功しましたが…もう少し搾取の任務を続けさせてください」終