天使辞典 最終回 セラフィム(熾天使) | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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単数はセラフ。
「燃焼させる」という動詞に関係する名前で、炎と結びつけられる。
日本語は熾天使(してんし)といい、「火が熾る(おこる)」という動詞を用いた素晴らしい翻訳と言える。

セラフィムはまた、炎の蛇(毒蛇)という意味で使われることもあり、蛇との類縁関係が考えられる。
「民数記」には不平をもらす民に神が炎の蛇を送り、民を噛ませて殺したことが書かれている。

そこで、「イザヤ書」の記述と考え合わせて、セラフィムは三対の翼を持って空を飛ぶ竜のことではないかという説がある。
そのような幻獣であれば、前述のケルビムと対比的に語られるのに相応しい。
また雷光の擬人化という説もある。

旧約聖書にセラフィムが語られるのは「イザヤ書」だけであり、預言者イザヤが神のお召しを受けた際、セラフィムによって天の神殿に導かれた。
この時セラフィムは焼けた炭をイザヤの唇に押し付けて彼の罪を浄化したという。

6つの翼で顔と足を四枚の翼で覆い、残りの二枚で神殿を飛びながら

「聖なる、聖なる、聖なる万軍の主。
主の栄光は、地を全て覆う」

と呼び交わす。
この声で神殿は揺れ、煙で満たされている。

天上位階論では火の力が強調される。
最も神の近くに仕え、神への不変の愛を持ち、神に属する事柄の周囲を永遠に動き続ける。
そして下位のものを焼き尽くすことにより浄化し、影のない輝きによって闇を消滅させる。
まさに愛と炎と光の天使である。

性格と働き

神の玉座の側でその偉大さを讃える。
神への愛、至高の愛

雷による浄化、完全なる光による闇の駆逐。

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はい、以上が文献によるものです。

最高位のセラフの仕事って、

「神様、貴方は凄い」

って歌い続けるのが仕事なんです(笑)。

「雷そのもの」ってのも納得です。
ギリシャ神話でも「ゼウスの雷」ですもんね。
昔の人が雷を怖れて「神様の怒り」と思うのも納得です。

以前に主天使を部長、権天使を課長と書きましたが、序列二位の智天使は下位天使に知恵を授けるので間違いなく専務でしょう。
では一位の熾天使は社長で、神(ヤハウェ)は会長か?
いいえ、熾天使は「秘書」なのです!!
そう、秘書が絶大な権力を誇るから、キリスト教はキリスト教であり、ユダヤはユダヤであり続けるのです!
また、「愛」を最高位に置き智恵と対にしながら上位なのも聖書の教えならではです。


智恵
信仰
の序列です
(完)