「鉄砂スカート下ろし!」
「キャー!」
シトリーの魔法でスカートを膝下まで下ろされ、転んだ私。
「痛~い…。」
白にパープルのストライプの下着を近藤くんや星明、グラシャ=ラボラスさんや天使警官にまで見られた私。
しかも私のタイトスカートは鉛の様に重くなり、うつ伏せの恥ずかしい格好のまま動けなかった。
噂に聞いてたけど、これがシトリーの魔力…。
「閣下の姉君とはいえ、私から優ちゃんへの『告白』を邪魔させませんわ。」
だぁ~れが優ちゃんよー!このババア!
スカートを重くしたくらいで動きを封じたつもり?
こんなの「歌」で破壊したら…。
(いけません、姉さん!ここは堪えてください。)
(星明、大事な場面で念話送ってこないで!)
(画像を添付します。取り急ぎ私のスマホを見てください。)
(おっ、念願叶ってスマホデビュー?バイト頑張ったね。)
(機種そのものではありません!私のスマホで撮影した画像です!)
(…嘘?シトリーが映ってない…?)
(ええ、人間に化けて能力が制限されているなら、天使や悪魔をここまで圧倒するのは不可能です。)
(つまりシトリーは誰かと契約してるから悪魔の力を地上で使い放題ってこと?)
(ええ…。しかし悪魔は決して雇い主の名を明かしません。
シトリーがこれ以上危害を加えぬつもりがないなら、向こうが退くのを待つのが一番得策です!)
以上、画像付高速念話終了。
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「優ちゃん、貴方は自分で思ってる以上に魅力的な殿方よ。
王明くんも出会った時は種族なんて気にせず私を情熱的に愛してくれましたわ…。」
「あ、あの…じゃあ能代さんが罪の償い済ませた後にやり直したら…?」
「あんな男もうどうでもよいですわ。
憧れの先輩を守る為なら、史香という女性の首を躊躇なく絞めるその男らしい姿…!
そして種族を気にせず最後には罪を犯した同僚を気遣う度量の大きさ…!
扉の陰から一部始終を見ていた私は、下半身の衝動を抑えられず…その場で○慰を。
でも…私、シトリーは楽しみは最後まで取って置く性質でございますの。
『臆病なグレーテル』こと宇都宮さん、せいぜい大好きな優ちゃんを、私の大好物な『肥えたヘンデル』に育てあげてくださいまし。
私は愛情深くてよ。種族性別、職業階級、妻子持ち。一切気にしませんので…。
それではごきげんよう」
なんか増えてる!子持ちは駄目でしょう!
シトリーは消えた。