愛しの玉子様!?最終回 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「お母さん、パパ、ただいま。」

「おかえり、るん。大冒険だったね。
話は聞いたよ。電話口であんなに楽しそうに話す母さんは久しぶりだよ。
僕からもお礼を言うよ、ありがとう。」

「貴方!貴方がそうやって甘やかすから!
それはそれ、これはこれで…。」

「ほら、るん。桜子叔母さんの言うとおりや。
言わなあかんことあるやろ?」

「うん…。
勝手に家を出てごめんなさい。
心配かけて本当ごめんなさい。」

「るん、とにかく帰って来て良かったわ。」

「本来止めるべき立場の私も協力しましたわ。
お父様、お母様、ごめんなさい。」

「いいえ、麗香お嬢様の行動を報告しなかったのは私の監視不行き届きで…。」

「雪之介、おばあちゃんから聞いたわよ♪
もっと昔みたいに肩の力抜いた方が麗香お姉さんも喜ぶわよ♪」

「わ、私はこれが普段の…。」

「あれ、そう言えば凛子お姉ちゃんは?」

「うん、あぁ凛子は…。」

突然みんなに気まずい雰囲気が漂う。

「凛子は部屋で寝込んでるわ。
重症ね…。
るんの居ないこの3日大変だったんだから…。」

「何があったの?」

「うん、強力なライバル出現のようね…。」

「無敵のお姉ちゃんが寝込むくらい!?
それで月之介は?」

「我が弟ながらなんたる醜態…。」

「月之介まで?」

嘘、お姉ちゃんと月之介を負かすなんて何て達人?
ケガで寝込んでるの?負けたショック?それともリベンジの作戦を練ってるの?
お願い、不死鳥の様に立ち上がって…。

「それよりるん。
お母さんこそ、貴女のロックバンドを先入観で反対してごめんなさい。
あんなに情熱的に説得されたら認めるしかないわね。」

「説得?」

「ええ、考えようによったら一石二鳥どころか三鳥、四鳥よ。
入りなさい!」

「お帰りなさいませ、るんお嬢様!♪
って、言ってみたかったんだー!」
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(イメージ画像)

「舞花!どしたのその格好?」

「嵐くんに仲介役を頼まれたら断れないよ♪メイドって前から憧れてたけど、メイド喫茶じゃなくて、まさか相野邸のリアルメイドに私がなれるなんて最高!
るん様!私達は不滅のユニットよ?」

「舞花…。」

「瀬能家の次女。るんの親友。嵐くんのボーイフレンド。守役としてはこれ以上ない人材だ。メイドとしてもね♪」

…愛の嵐の暴風警報発令中です。
(第一部完)