「あ、明日香さんが欲しいが為に、みなさんを傷つけるような幻を見せてすみませんでした。
ごめんなさい!」
『ごめんなさい!』
「いや、そんな直球で言われたら…。
殆ど犯罪スレスレだったけど、明日香姐さんがOKなら…部外者が言うことじゃないし…。ねぇ、みんな。」
「えぇ、それなりにいい夢見せて貰えたましたし。勿論、内容は秘密ですが。」
「浄一郎、ありがとう。」
「沙代理ちゃん狙いで抜け駆けしたなら許せねーけど、明日香さんを好きなら気持ちはわかるぜ!
だが、今回は明日香さんが寛大だから良かったが、男ならもっと紳士的にな!」
「穂積…。」
「リアルな壁ドンなんて初めてみたわよ~!私達が狐火に照らされてる間に何があったの~?」
「真樹、それを聞いたら井成さんが幻術を仕掛けた意味がないです!
今の二人が幸せならそれでいいです!
ただ…。
二人はもう付き合ってるですか?」
「あ、それだけは聞きたい!今はどういう関係?」
「ええと、明日香さん。これは何ていえば…。」
「もう、大事な所はっきり言ってくれないんだから~。
用高はこの合コン前から私の事が気になってたんだって。」
(フェニックスの不老不死が、だけどね。)
「え~、じゃあ、ピアノ弾いてる明日香さんを最初からチェックしてたんだ~!情熱的ね~。流石に妖狐の火属性は、火の鳥の姐さんと相性抜群みたいね。
で、何て告白したの?」
「真樹、だからそれを聞くなです。」
「ちょっと、みんな勘違いしないでよ!
用高は別に彼氏じゃないよ。
まだ付き合ってないわよ!」
「何それ~。
隣で手ぇ握りあって、下の名前で呼びあってたらカップルじゃない~!!」
「沙代理さん、羨ましいと思うなら俺と…痛い!」
「そうねぇ、強いて言うなら『奴隷』かな?」
(都合の良い時に幻術をかけてくれるし、これで人間の姿でも歌えるしね。)
「ど、奴隷~!?」
「明日香姐さんが女王様属性だったなんて以外~!
それを見抜いてた井成さんも凄いけど…。」
「(小声で)おい、みんな誤解してるし」
「(小声で)ホントの事でしょ。用高に拒否する権利はないの。断ったらまた無限ループよ!君は私の下僕なの!」
「奴隷…って、凄い、明日香さん最年長なだけあるわ。
ねぇ、今夜、手錠貸そうか?」
「警察の備品を貸すなです。
いや、プライベートで持ち歩くなです。
そもそもプレイに使うなです!」続