働く
仕事をする
稼ぐ
どれも同じ意味合いですが、全て一緒ではありません。
過去記事にも書きましたが、日本の学校教育は、企業戦士を育成する為だけにある様な気がしてなりません。
「就職戦線」「就職難」「受験戦争」なんて言葉がありますが、人間の一生は「雇われ人」「月給取り」になるだけではないかと思います。
私としましては、学生の内から「起業家」になる道のりを考えやすくして、学校側から起業家になる可能性を教育者が生徒にもっと示唆しても良いのでは?と思いますね。
もしくは、農業や漁業に従事しやすく…いえ、それ以前に子供のうちから農業や畜産をしたいと、子供が「なりたい職業」に挙げられる世の中であってほしいと思います。
家業を継ぐにせよ、継がないにせよ、たった一度だけ、敷かれたレールからドロップアウトしただけで挽回のチャンスがない社会なのが辛いです。
かく言う私も、独学で学んだ哲学記事や創作小説をここで掲載させて頂いてますが、現実世界の勤め人としては、何一つ自由のない、管理された組織の一員であります。
これも大学中退のハンデと、病での休職が未だに尾を引くのか?と疑いたくなる今日このごろです。
いえいえ、不平不満が主題ではありません。
こういう時に私は、いつも好きな言葉を思い出します。
少年期に必要なことは全て「少年ジャンプ」で学びましたから(笑)。
「スペインには、『一人の女性を手に入れることは、一国の王になることより価値がある。』とのことわざがあるのだよ。」
(『花の慶次』のカルロスのセリフより)
「恋に負けたら、夢を追いかけるしかないじゃん?」
(『電影少女』洋太のセリフ)
はい、社会的成功が阻まれた時は、今現在の恋を獲得している幸せを思い出すことにしています!(キリリ)
思えば妻と出会った時は、私が最も貧しく、最も精神が荒んでいた20代前半でした。
それから何とか就職し、結婚も出来ました。
そして今でも繰り返し自分に言い聞かせています。
「愛する女性を手に入れることは、一国の王になるより価値がある。」
と。
こんな私が敬愛するキルケゴールも、著書の中でこんな詩を引用していました。
「名声の甘き響きも何であろう?
優しい花嫁の吐息に比べたら」
デンマークの詩人、ジャック・スタッフェルト「恋のたきぎ」より。
私がまだキルケゴールを知らずに漫画から得た言葉と、酷似した詩でした。