最終聖戦の戦士達11『罪と罰』 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

ルシファーが手をかざすと、一連の愉快犯『瑚』と思われる音声スタッフが苦しみ出す。
そして体内から脱け出た、見るからに「悪魔」の黒い影は四散した。

(ねぇ、ルシファーさん。マルバスは死んじゃったの?)

(奈々子さん?良かった!私の意識の中に存在することが出来たのね!)

(私も自分が死んじゃったかと思いました。
でも、何で…?)

(サタンと私が、そして何よりも貴女自身が『消えたくない』と望んだからだわ。)

(そっかぁ、私が望んだから…星明が『同じ気持ちで』って意味がわかったわ。
で、マルバスは?)

(殺してはいません。
七つの大罪に『堕ちた』生き物は地獄で罪を償うことになります。
それよりも…。)

ルシファーはマルバスが脱け出た男に声をかけた。

「悪魔の誘惑に負けた人間よ。
ワガママで嫉妬深い私をベヒーモスの様な良識的な生き物と間違えてくれて光栄です。
貴方が彼の召喚に成功しなかったことを私は喜びます。」

「そんな…。僕の、僕の計画は完璧だったのに!
もう少しでASMOちゃんと楽園のアダムとイヴになれるはずだったのに!」

「貴方は人間としての罪を償うのです。
悔い改める者には必ず救いがあります。
アスモデウス、この者に最後の言葉を…。」

「は、はいです。

こ、このような結果になったですが、私を思ってくれた気持ちは嬉しいです。
生きとし生ける者はいつでもやり直せるです。(ソロモン王に謀反を犯し、序列38位の中年男性悪魔から第四の罪・姦淫の少女魔王に転生できた)私がそうであるように」

「ア、アスモちゃん…。」

「生命は罪を犯す為に生まれてきたのではありません。
ましてや罰を受ける為でもありません。
貴方にその意味が理解出来るころ、天はアスモデウスと再会を約束するでしょう。
さぁ、そこの貴方、この者は混乱しています。
連れて行きなさい。」

(ベル(ベルフェゴールの人間の姿、鐘田剛のあだ名)聞こえるですか?ルシファー様がホシを確保したです。
ラファエルさんと、ドーム前のミカエルさんに連絡を…。)

(ミカエル?ミカエルが表に居るのですか?


(ルシファー様、落ち着いて。
まずは会場を鎮めるのが先です。)

マイクを取り、アイドルとしてフォローを入れる。

「はい、カウントダウンより三秒早く登場した、サプライズゲストの『ルシファーちゃん』は後輩ですぅ~。
音声さんを巻き込んでのショーに拍手!」