あくまで魔が挿しただけなんだからね!31 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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サタンは魔界を貧困の危機から救い、「最も怒らない総統閣下」として君臨したが、魔界の住人が生来持つ「闘争本能」に苦慮した。

早い話が魔界とは「どれだけ強いか?」のみが命の基準であり、天界は「どれだけ偉いか?」のみの価値観である。
魔王軍を組織しても、悪魔同士の争いは後を絶たない。
何にでも強さに訴え、優劣を付けたがるからだ。
だからこそ先のソロモンは巧みに使役した。1から72の序列を付けることによって「秩序」をもたらしたからだ。
しかし、サタン自身がアビス(奈落)に堕ちて来たことで混乱を招いた。七つの大罪と六大魔王の選定、そして66の軍団長の新設、欠番扱いのロストファイブの排斥。ソロモンの悪魔筆頭であったバアルは真っ先にサタンに臣下の礼を取り、「副将軍ベルゼバブ」と改名した。
しかし、知将ベルゼバブも頭を悩ませたのが悪魔同士の小競り合いだったのだが…。
ある日、ベルゼバブはソロモンNo.14「スポーツと集中力の悪魔」レラジェを訪ねた。
レラジェは魔界の争いは、魔力を使わぬ「殴りあい」で解決することを提案し、女性悪魔同士の争いはソロモンNo.12シトリーの審議による「脱がしあい」を推奨した。
魔力を腕力に転化するのが日常の悪魔にとって、純粋な肉弾戦は難しく新鮮であり、中には人間界に赴き、体術を習う者までいた。
そして女性悪魔達は自らの魔力で、よりシトリーからより強い盟約(魔界内では召喚とは言わない)を結んだ者が相手を脱がすという秩序が確立された。
これにより新設された66の軍団長の「序列」は順当に確定し、男性悪魔ほど体力が、女性悪魔ほど魔力容量(術や呪文でなく、いわゆる最大MP量)が高い者ほど高位になったのである。
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「勝負ね!アスモデウス!ソロモンに謀反を起こして、38位まで落ちたクセに、サタン様の恩寵と天界キリスト派の圧力で魔王になったお前には負けない!
男性悪魔の前で無乳をさらせ!」

「パイモンだって芸術や科学の知識は、ハムレットを唆した、ロストファイブのマルバスから習ったクセに!ホルスタインみたいな乳でベルフェゴールくんを喜ばせるのが丁度いいです!」

『勝負!来れ!ソロモンNo.12『脱衣の悪魔』シトリーよ!汝、我が魔力に従え!』
「やめんか二人とも!数千年生きてても、アスモデウスは今は13歳の少女だ!悪魔のパイモンとは魔力に差があるし…こんなことでアメーバ運営の表現規制に抵触してたまるか!」