
「天使に性別が無い」
を表す意味として捉えられているが、マリアとガブリエルが入れ替わった象徴でもある。
このように、

ガブリエルの方が深刻な面持ちで、マリアの方が笑顔を見せている絵もある。
これから二人だけで実行される「計画」を象徴した…。
「何?眩しいよ~先生。」
ハロウィンの夜空に語るインモラル大魔王。
それを邪魔するかのように、まばゆい光が将軍が映し出した幻術を打ち消す。
「そう、そこまで知ってしまったら仕方がないわね。
でも、やっと見つけたんだから、もう関係ないわ!
『シェバ・ルークス(光の矢)』
」
その声は間違いなく、総司令マリアの声。いえ、大魔王の話が正しかったら、現在妊娠中の天使ガブリエル!
もう、いったい何がどうなってんの?
アニメの「魔女っ子」になれたなんて浮かれてる場合じゃないわ!
空から放たれた光の矢は真っ直ぐに、同じく妊婦の恵さんを狙っていた。
「スイート・スケッチ!」
「花乙女の円盾(フラワーリフレクション)」
「ズーン!」
光の矢は、大魔王により片手で握り潰された。
妻子を守る武田さんの姿は、人間もバンパイアも同じだった。
「これくらいなら、私だけで大丈夫だが、天使に、テッペキ!戦士よ、礼を言うぞ。」
弾かれたように防御魔法を展開したのはアイちゃんと、柳生ちゃん。
柳生ちゃんは一瞬で変身して…。
「母なる大地は愛と希望。慈愛の修道女・アイアンホープ」
躊躇なく正体を明かしたわ!
女生徒も園児も余興かと疑うが、混乱は避けられない。
光を押さえ、地上に降りたマリア。
6枚の翼そのままに天使の姿をさらけ出した。
「ホープ、貴女もデザイアの様に私を裏切るの?
ホビット族と仲良くやれたら、その女と魔王から生まれるユダの子を祝福するの?」
「天界の事情も、前世も、正悪もわかりません!
でも、新たな命を宿した恵さんを守るのは当然です。
テッペキ!戦士の力は本来こういう時の…。」
「2000年よ…。息子ジーザスを失い、ヤハウェとの離縁。
北欧係長のトオルの子をやっと授かったの!
私の子の為にユダが生まれる前に…。」
「ガブリエル、猜疑心と嫉妬に駆られた貴女は鬼子母神です!」