魔女っ子戦隊テッペキ!23 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「私はまだ中学生です。
将来どうなるかなんてわかりません。
でも、妹の麗美さんを想う気持ち、お客様を想ってクレープを焼く気持ち、そして何よりも私を想ってくれる気持ち…。
大切にしたいです。
町と学園に迷惑がかかれば、アイアンホープとして、全力で貴方達の行いを阻止します。
でもそれは二人で添い遂げながらも出来ると思います。」

リビドー軍曹からの二回目の告白に真剣に答える柳生ちゃん。
ホビット以上に正直な答えだわ。
でも添い遂げながらも阻止するって…。

「あの、柳生ちゃん。
それって、リビドーいえ、相良さんと付き合いながらも魔王軍とテッペキ!戦士として戦うってこと?」

私はきっと呆けた顔で質問してたと思います。

「はい!
私、『紳士怪盗の妻は女刑事』って大好きなんです。」

「あれは小説でしょう?」

「はい!でも…。」

「そっか!アイアンホープとして、また俺と戦ってくれるのか!そりゃ楽しみだ!ワクワクするぜ!
麗美も俺に可愛い彼女とライバルが出来て喜ぶさ!」

なんか凄い展開に…。マリアやアイちゃんはそれでいいの?って、アイちゃんが居ない…。
走ってきたら着物から落ちたみたい。
後で探そ。

「優矢、その麗美ちゃんが夜のハロウィンパーティーに来るからって、『変身薬』を自分の分、全部あげたんだろう?」

「はい、いつもは夕方には人前に出ないようにしてるんですが、祭りの今日くらい…。」

その為にナイトメア将軍はわざわざ人間に化けて魑魅魍魎の女生徒を掻い潜って、部下の優矢さんに魔法薬を届けに来たの?
いいとこあるじゃない…。
でも、ナイトメア将軍って、いつも私や誰かの為に一生懸命かも…。
思えばさやかちゃんの時だって、簡単に勝つことが出来たのに…。

「いえ、あれは私の趣味ですけど?」

「勝手に私の心に入ってくる魔法使わないで!!
ねぇ、『人化の術』って、もしかして相当身体に負担なの?」

「ええまぁ。
もしかして、貴方達のような亜人種が人間に化ける為のエネルギー源って…。」

「察しがいいですね、レディ。
はい、『人間から発生する邪念ヤリティエ』が私達には必要なのです。」

「なんてこと!じゃあ、私達テッペキ!戦士達がしてきたことって…。」

「『生存とは文明と文明のぶつかりあい』ですから。」

きっと私達の想像の及ばない苦労をしてきたのね。

「ハロウィンパーティーには魔王軍として来て。仮想と思うわ。」