「違うの!私達は別に…。」
あぁもう、絶対わざと私に恥ずかしい想いをさせて楽しんでるんだわ!
「まさか京子さん、あの無人島でやはり…。」
アイちゃんまで疑ってるし!
「違うのよアイちゃん!私とナイトメア将軍は…。」
「わかってるです。
アイアンガールズの条件は穢れなき乙女…。
京子さんは『禁忌』を破ってアイアンマテリアルの『闇』に堕ちてないのは明白です。
私はマキや他の女子中学生と違いますから、それまでの何を、ナニしようが京子さんと将軍のプライベートを…。」
「違うって言ってるでしょ!私は彼の(獲ってくれた)蛇を食べただけよ!」
「……。」
「……。」
「あのな、京子。
俺が言うことじゃないけど…。」
「……。」
「意味がわかってしまう自分に腹が立つです。」
「嘘、内藤さんて、みかけによらず…。」
「京子さん、私でもそれはまだ早いと思うよ。
ねぇ、あれってやっぱり途中で苦しくならない?」
「いやぁー!
誤解よー!」
一目散にその場から逃げる私。
振り向きもせずに逃げたつもりだけど、真田さんだけは追いかけてきた。
「困りますね、京子に学園を案内してもらわないと。」
あぁもう、よくもそんな何もなかったかのように!
「校外で山名さんと約束しといて良く言うわね!
どうせ私以外に目的があったから来たんでしょう?」
「わかりますか?
さすがですね。
部下の…、いえ、ここで活躍してる後輩に届け物を…。」
真田さんのその表情は真面目そのものだった。
「つまり先に潜入してる魔王軍に連絡取りたいのね。」
「早い話がそうです。」
よくもヌケヌケと。
「一人思い当たる人が居るわ。」
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「ありがとうございましたー!」
「柳生ちゃん、バスケ部はいいの?」
「いいんです、手が空いてる部員が相手してますから。
相良さんのお手伝いしてる方が楽しいです。」
「純の人気があんなに凄いなんてな。
おかげでクレープ屋は人手不足だぜ。」
「あの日のもう一人のバイトさんがアーティストの西九条さんだったなんて…。」
「あぁ、夢の為に頑張ってる奴さ。」
「相良さんはどうしてクレープ屋さんでバイトを?」
「…麗美が、妹が喜ぶ顔が見たくてな…。」
「…だからと言って自分を犠牲にし過ぎるなよ、優矢!
例のモノを持ってきた。
麗美ちゃんに全部あげたんだろ?」
京子さんと一人の男性が訪れました