(前回まで)
「夢魔」ナイトメア将軍(人間名・真田正行)の策略により、失恋のショックで魔法のキャンディーを舐めてしまった結城翔子。
絶世の美女になれると信じて舐めたが、男を襲い精気を吸い取る蛇女・ラミアに変身させられたのであった。
怪物になっても教師・片倉への想いは変わらない翔子。
同じく片倉に想いを寄せる高坂瑞穂は、謎の戦士デザイア(島敦子)により暗闇の助けを借り、片倉に見つかることなく、アイアンビクトリーに変身したのであった。
***
「片倉先生を解放しろ、蛇女!
お前は私の一番大切な者を傷つけた。
絶対に許さん!
『真空拳!』」
「ギィー!」
風の威力を纏ったアイアンビクトリーの一撃!
ラミアは大きくダメージを受け、尻尾で巻き付けていた片倉先生を放した。
「みんな、大丈夫?」
駆けつけた残りのテッペキ!戦士達。
「もう大丈夫ですよ、先生。
治癒魔法をかけますね。」
「ビクトリー、あとは私に任せて。
寒さに弱い爬虫類が相手なら私の冷却魔法で…。」
「ソフィア、これは私の獲物だ。
止めは私が…。」
「じゃあ、私が雷で…。」
『室内で止めて!校舎が傷つく』
※ジャスティスは役立たずです。
「待って下さい!
テッペキ!戦士のみなさん。
彼女はおそらく…。
うちの生徒なんです。
怪物になって苦しんでるのは彼女の方なんです!」
「大丈夫よ先生。
私達は彼女が侵された邪念『ヤリティエ』を切り離すだけよ。」
「そうですか、良かった。」
しかし、このやり取りがラミアに隙を与えた。
「フフフッ、行け!我が下僕達よ!
」
ラミアの両手から放たれたのは無数のヘビ、トカゲ、カエルの大軍だった!!
「いやぁ~ヘビ~!」
「ト、トカゲの大軍!来るな!」
※大抵の女の子はヘビ、トカゲが嫌いです。
ビクトリー、ホープ、ソフィアも例外ではありません。
「カ、カエル!」
最強剣士・トゥルーこと南部彩もカエルが苦手です。
「うわぁ~ん、助けて~!」
ジャスティスは全部苦手です。
※基本的にジャスティスは役立たずです。
「か、片倉先生、もしこの爬虫類を何とかしてくれたら私達でラミアを担当しますから…。」
※ソフィアの知恵は現実的です。
「ソフィア、カエルは両生類です。」
※ジャスティスの知識はイラっときます。
「…ほぼ片付いたから、皆様どうぞ…。」
片倉先生が一番の功労者でした。
(終)