異教の神について
宗教の教義において異教の神の取り扱いは常に頭を悩ます。
特に一神教では
「万物を神が創造した」
となると異教の神も悪魔も神が創造したことになります。
そのことにおける解釈は近年まで
1 それは異教を信じる方の頭のみで考えだされ、本来の神とは一切関係ない創造上のもの。
(ドラゴンやフェニックスを崇めているのに近いという解釈)
2 それは神を称するものであって、仮に人間以上の力を持っていても神にはなりきれない者たち。
(多神教や精霊に対する解釈がこうなってるかと思います。)
しかし、ほんのごく最近になって、第三の解釈が生まれたのです。
3 神に近づき、神を知る為に異教の神の形をしている。
という考えです。
「神は一であり、複数である。」
という考えで、
「神の絶対性と、自宗教の絶対性とは別物である。」
との考えが浸透してきているのです。
これは二回の世界大戦を経験しても、カトリックとプロテスタント、東方正教会、スンニ派とシーア派はいまなおそのまま存在していることと関係が深いのでは?
と考えます。
「他宗教に寛容であれ」
が神の意思とするのが自然な流れだと思います。
そして特筆すべきは
「自宗教の絶対性」
で必ずしも「他宗教の絶対性」に言及していないことです。
「神と宗教も別物」
「宗教と哲学も別物」
「信仰と宗教も別物」