たなく!22~旧約聖書を我流に訳す | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

(サムエル記上一章)

ヨシュアがカナンの都市エリコ、アイを陥落しても、カナンの地を全て支配したわけではなかった。

アンモン人に攻められ、ペリシテ人とはやったやられたの争いが続く。
そんな時代を支えたのがユダヤの民衆を率いたリーダー「士師」達だった。


ある日、子宝に恵まれないハンナは、巡礼地シロにやってきた。
ここには十戒を納めたヤハウェの箱がある。
ハンナは箱に向かって誓いをたてた。

「ヤハウェよ、あなたが私に息子を授けるなら、私はその子をあなたに捧げましょう。」

その後本当に男の子を産んだハンナ。
サムエルと名付けられたその子は、ハンナの誓い通り、祭司エリに預けられた。

「エリ様、私はヤハウェと約束したのです。
息子が生まれたら、その子をヤハウェに捧げると。
どうか息子をシロの神殿で養ってください。」

サムエルは賢く、信心深く、律義な青年に育った。
高齢から視力を失った祭司エリの目の代わりとなり、巡礼の町シロを守護する士師となった彼だが…。

「ペリシテ人が攻めてきたぞ!」

ユダヤ軍は応戦し、
ヨシュアの時代に習い、ヤハウェの箱を神輿で担ぎ士気の高揚を計った。

「サムエルよ、戦況はどうだ?」

「はい、エリさま。
私達が圧倒的に不利です。」

「私は光を失い、息子二人は戦場へ…。
ヤハウェは何を怒っておいでか…?」

「何を言います!
ヤハウェをしんじましょう!」

しかし、士師サムエルと祭司エリに訪れた報せは…。

「申し上げます。
ユダヤ軍は敗退しました。
ご子息のホフニ様とピハネス様は流れ矢にあたり…。
即死です!
そして…ヤハウェの箱も奪われました!」

続く

****

はい、若きサムエルに立ちはだかる試練です。

まぁ戦場に持ってくからには、こうなる覚悟はあったのでしょうか?

なお、
最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦-ファイル0588.jpg
インディ・ジョーンズの映画
「レイダース・失われたアーク」
は、このヤハウェの箱のことです。
作中ではアドルフ・ヒトラーが追い求めたことになってます。
(スピルバーグがユダヤ人ですが)

そしてヤハウェの箱には

十戒の石板二枚(何故二枚?)

杖(モーセの魔法の杖?)

マナ(正体不明の不思議な食べ物)

が入ってるらしいです。

※お気づきかと思いますが、三笠先生の漫画では「神」と書かれてる所を訳者の独断でヤハウェにしてます