たなく!9~旧約聖書を我流に訳す | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

娘が欲しければ(創世記29章)

叔父ラバンの元にたどり着き、一介の労働者として仕事に励むヤコブ。(漫画では農作業に従事していました。)

かつての策略家は恋と労働に汗水を流す根性少年に変貌していた。

ラバンには二人の娘がいた。
地味目で知的な姉レア。
目を引くような美少女の妹ラケル。

ヤコブは妹ラケルに恋をしていた。(ラバンは母の弟なのでヤコブと娘達は従兄妹同士)

「ラケル…君は何て可愛いんだ…!」

ラケルと結婚したいヤコブ。
しかし一文無しの甥に対して、娘を預かる父は当然厳しい。

「ヤコブ君。辛抱だよ。
あと七年ここで働いたら、君に愛娘をあげよう。」

ヤコブは辛抱した。
ラケルとの結婚を夢見てひたすら働いた。

「七年、七年すればラケルと…。」

そして念願の七年目。
「ヤコブ!おめでとう。」

「よくやったヤコブ!」

ご近所さんに祝福されて、盛大な結婚式を挙げた。
しかし、ラケルは花嫁のしきたりに従い、ベールを被ったまま。
ベールを取るのは全てが終わり二人で夜を迎える時まで。

「オレはこの日をどんなに待ったことか。
二人でたくさ子供をつくろう。
なぁ、ラケル…。」

「ラケルじゃない!」

そう、ベールを被った花嫁は美少女ラケルではなく、姉のレアだった!

「ヤコブ君、ここでは年上が先に嫁ぐ慣わしなんだ。
私は嘘を言っていない。
『娘をあげる』と言っただけだ。
ラケルが欲しければまた七年働くんだな。」

ヤコブは再び働き続けました。
そしてまた七年後

ヤコブは晴れてラケルと結婚出来ました。
しかし、七年の間にレアとの間にも子供をつくり、召し使い二人との間にも子供をつくり、12人の息子をもうけました。
これがヤハウェの預言どおり、ヤコブの息子はユダヤ12部族の始祖となります。
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はい、12人の息子のうち、エジプトに渡り活躍するヨセフは愛するラケルとの間に出来た子供です。
特殊な能力は愛する夫婦によって授かるということでしょうか?
ヨセフの活躍は次回に。

さて、ここまでアダムとイヴの子、ノアの子、アブラハムの子と書き続けてある事に気付きませんか?
そう、妻をもらう時に女性は出てきますが、生まれてくる子供は全て男の子です!
あるサイトに書かれてたのは
「ユダヤでは女性は人口にカウントされてなかった」
とまであります。
それぞれに、女の子をもうけてるはずですが、書かれてないだけなのです。