たなく!3~旧約聖書を我流に訳す | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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ノアの方舟(創世記6章)

肉は放っておけば腐る。
そしてその精神さえもやがて腐ってしまうのであろうか?

ヤハウェは今更ながら後悔していた。
自分が作った人間達を、大洪水によって流してしまおうかと考えた。
しかし、丹精込めて造りあげた人間を滅ぼすのは忍びない。
そこでヤハウェは唯一信頼できる人間ノアに語りかけた。

「ノアよ。今から大洪水を起こす。
お前とその家族は方舟をつくり、避難しなさい。
そして私が創造した全ての動物のオスとメスを乗せるのだ。」
と。

ノアはアダムとイヴの三男セツの子孫です。
アダムの世代を一代目。カイン、アベル、セツを二代目とすると、ノアは10代目です。

方舟を作っているノアを、人々は頭がおかしくなった等と蔑みましたが、ヤハウェのお告げを信じるノアは妻と三人の息子とせっせと方舟造りに専念しました。

三人の息子とは、

セム(黄色人の祖先)
ハム(黒人の祖先)
ヤペテ(白人の祖先)
のことです。

実際に地層に痕跡が残るユーラシアを襲った紀元前4000年頃の大洪水。
40日に及ぶ大雨が止んだ時、ノアの方舟が見た物は、見渡す限りの水面でした。

「地上は無くなったのでしょうか?」

妻は不安げに尋ねます。
ノアはカラスを偵察に飛ばしましたが、どこにも留まる場所が無く戻ってきました。
今度は鳩を飛ばしました。カラスと同じく戻ってきましたが、鳩は何と、くちばしにオリーブの実をくわえてました。

「地上が復活した!」

歓喜するノアの家族。
降り立った大地で、初めてワインの製造に成功し、人類で初めて酒に酔いました。
「ノアよ。そなたの功績に免じて、私は二度と洪水によって人類を滅ぼさない」

ヤハウェの祝福を肌で感じたそのワインの味は格別だったでしょう。
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はい、コメント欄でも書きましたが、ヤハウェは「私が創造した動物」と言いました。
だからこそ、イノシシから品種改良した「豚」はヤハウェが創造して無いから「汚れた」としてユダヤ教やイスラム教では忌避するのでは?と考えてしまいます。
何かとタナクと反する代表が「ダーウィンの進化論」=種の起源です。
全ての動物をヤハウェが創造することは、進化により後発的に生まれた動物を否定してしまうからです。

私が思うに、ユダヤ教徒は早々と豚を通じてこのタナクの矛盾に気付いていたが、教義の正当性を守る為に豚を遠ざけたのでは?ってのが私見です。