昼休みには私に相談したくて、沢山の女子生徒が訪れるのよ。
これも立派な教師の役目
生物教師・三好真理亜の適切>適当な人生相談
高坂瑞穂
「…士郎が優しすぎるのだ…。
あいつは、いつも私に合わせて『いいよ』とか『ありがとう』って微笑むばかり…。
無理してるんじゃないかって、ついワガママを言って甘えてしまうんだが…。
本当はもっと士郎の前で素直に…なりたい…です。」
「高坂さん、お付き合いが順調そうで先生も安心したわ。
ねぇ、私は榎田徹を必死に更生させたけど、彼以上に悪かった片倉くんには何もしなかったわ。
何故だと思う?」
「何故だと?
士郎は自分で立ち直れると先生は思ってたからか?」
「簡単に言えばそうね。
徹はご両親への反発で甘えてただけだけど、片倉くんは学校や社会への不満に対して確かな信念があったからよ。
彼は出来損ないの教師や、他校の不良や上級生に孤高の闘いを挑んでただけよ。
やり方は正しくなくても志は立派だったからよ。
安心なさい高坂さん、あの子はその場しのぎで貴女に優しくする様な子じゃないわ。
甘える自分が嫌なら、甘え倒して彼に叱られなさい!
フフフ、羨ましいわ。
私もたまには徹に…。」
「あ、ありがとう先生…。
私はこのままでいいんだな?」
「ええ、貴女は羨ましいくらい魅力的よ。」
結城翔子
「私、なんだかんだと不良っぽい男に惹かれちゃうんですけど、もっと真面目な男を狙った方がいいのかな~?」
「結城さん、『人は恋を選べない、恋に人が選ばれるだけ』よ。しようと思って恋なんてするものじゃないわ。」
伊東茉奈
「楽して痩せた~い」
「死ぬ気で走りなさい。」
最上由紀
「老け顔って言われますわ。」
「彼氏と愛し合いなさい。」
里見愛
「気がつけば私だけ未経験です。
主将辺りに『北条学園女子サッカー部・ヴァー○ンプラス1とか言われそうです。」
「既に言われてるわよ。」
内藤京子
「三好先生が生徒会の仕事を溜め込み過ぎるんですけど。」
「真田くんを使いなさい。」
宇都宮真樹
「長距離走ると左膝がすぐに悲鳴を…。」
「利き足じゃない方を意識的に鍛えることも必要よ。」
島敦子
「月曜の朝は腰を中心に下半身が悲鳴を…。」
「自重しろ。」
南部彩
「どうすれば蒼磨さまから緊ば…。」
「帰れ。」
柳生恵里菜
「悩みが思いつきません。」
「帰れ。」
(終)