続・婚約記念ランチパーティー テッペキ!ジャーニー 30 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

いつの間にか学生食堂は貸し切り状態になり、知らずに訪れた学生や職員からも漣さんと柚子葉さんは祝福されていました。

「最後に本当の文化交流が出来たわ。漣、柚子葉、ホントにありがとう。」

「まり姐、私こそ何とお礼を言っていいやら…。
秋彦もきっと…。」

「ええ、天国から祝福してるわ。
さっ、ギャラリーがこれだけ増えたから挨拶なさい。」

三好先生に促された漣さんは何も乗ってないテーブルの上に立ち、

『今日は私と柚子葉の為にお集まり頂き本当にありがとうございます。
日本から来た私の妹と親友が所属するハイスクールのサッカー部が、私と柚子葉の為にこの様なランチパーティーを催して下さり、可能な限り手作りのドイツ料理を披露してくれました。
まずは北条学園サッカー部に盛大な拍手をお願いします。』

何気なく自然にこんなことをやってのける漣兄さんは凄いです。
講義が人気なのも納得ですね。
食堂だからステージもマイクも無い所で躊躇なくテーブルの上に立ってスピーチする所が…。

『そして今日は更に嬉しいニュースがあります。
我が最愛の妹、瑞穂に恋人が出来ました。』

ドイツ語での挨拶なのでわかりませんでしたが、瑞穂を呼んだのはわかりました。

「ほら、片倉くんと一緒に挨拶して。
指名されてるよ。
日本語でいいから何か言って。」

アルバートさんに促され、仕方なく漣さんの近くによる二人。

「お兄様、また余計なことを…。
私と片倉は…。」

「皆様、僕達はこの後ベルリンを離れてフランクフルトに向かいますが、今回の文化交流により情熱は国境を越えて輪を広げることを皆様から教えてくださりました。
そのことを瑞穂と二人で伝えて行きたいです。」

瑞穂って言った!
片倉くん凄い!

「お、おい片倉…。
私は…。」

「僕のことは士郎でいいから。」

うわぁ本当に急接近だわ(笑)。
まぁ先にもうキスしてるけどね(笑)。

『瑞穂ってレン先生の妹だったの?
前妻の娘かと思ってわ(笑)。』

「アヴィ先生、彼女は何て?」

「訳しにくいよ。」
『士郎、貴方ってあのボウヤーをKOしたんですって?
凄~い、私もノックアウトされたい』

「訳しにくい」

「士郎くん、貴方のおかげで素敵な発表出来て嬉しいわ。
未来の義弟くんになることを願ってるわ♪」

「柚子葉さん、やめて下さいよ!」

「士郎くん、お姉さんか妹は…。」

「しつこい!」

次回最終回