テッペキ!ジャーニー 17 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

三日目 午後 練習試合
スタメン発表

「フォーメーションは4-1-4-1
男子メンバーに南部さんと高坂を入れたメンバーだ。
島津はバックアップ。片倉は後半からだ。
高坂を中盤の底に置いてディフェンスのフォローに回ってもらう。」

真田先輩は淡々と指示を出しました。
サッカーの専門的なことは三好先生はノータッチで、いつも真田先輩と高坂先輩の話し合いで決めてます。
しかし、今回は真田先輩が独りで決めたことでしたから、当然高坂先輩は納得しません。

「真田、どうして片倉が控えなのだ?
フレイアを警戒して守備を固めたい気持ちはわかるが、攻撃せねば勝てない!
いつも通りの4-4-2でも私は攻守に遅れをとるつもりはない!」

高坂先輩には真田先輩の戦術が消極的に思えたのでしょう。

「三人の女子の実力が未知数だ。
最初は中盤を厚くして様子を見る。
相手の消耗を見計らって片倉は投入する。
山名ちゃんもボランチのバックアップとしていつでも準備しててくれ。
武田、1トップとして重圧がかかるだろうが頼むぞ。小菅、相良。相手は体格に差があるドイツの大学生だ。わかってるな!」

「フン、まぁいい…。後方からでも攻撃参加出来るパターンはいくらでもあるか…。」

男女混合チームをまとめる真田先輩は大変だったと思います。
相手は男子大学生チームにFCベルリンユースの女子三人が入った混合チーム。
連携が未熟なことに隙を見つけれたらいいのですが…。
男子メンバーの前に私の出番はないと思いますが、力いっぱい優矢くんとチームを応援したいです。

前半25分

「キィエーイ!」

南部先輩の超人的な跳躍が前線のフレイアさんに空中戦で競り勝った!

司令塔のイザベラさんから何度もパスが通りましたが、フレイアさんに通る前に南部先輩が跳ね返し、最終ラインにまで戻った高坂先輩がフォローに回っていました。

「驚いたね!ミズホ以外にこんな選手がいたなんて!
読みとスピードはロロ以上ね。」

「お褒めに預かり光栄です。
自分の役目は貴女に仕事をさせないこと!
キエーイ!」

今度はドリブルで切れ込もうとするフレイアさんに南部先輩のチャージ!

「南部先輩危ない!」

わざと肘を立てて、近づく南部先輩の顔を…。
咄嗟に交わしたけど足がかかってしまって、南部先輩の方がファールをとられました!

「くっ、汚い…いや、巧い。
この貪欲さと狡猾さこそ世界レベルか…。」