問題編を読まれて無い方は、ひとつ前の記事を読まれることをオススメします。
キルケゴールの著書
「誘惑者の日記」より
「若い娘は夜をどこで過ごすか?
思うに『幻想の国』である。」
「彼女を手に入れる為の『慎重さ』は彼女の誇りに『媚び』、手に入れるまでの隠密性(秘密)は彼女を『惹き付ける』のだ。
この時、彼女に対してエロス的な物を暴露してしまうと(求める気持ちが強いことが知られると)
『僕は今まで一度も恋をしたことがありません。』とほのめかす必要にせまられることになる。」
「それは僕の自己矛盾に思うかもしれないが、彼女に気付かれさえしなければいいのだ。
若い娘の生活はあまりに豊かであり、若い娘を正当に取り扱おうとすれば、どうしても矛盾を犯さずにいられない。」
「かつて愛した娘さん達よ。今、彼女に対して望み通りの調子をとれるのは諸君のおかげだ。
若い娘は生来の教育者であり、人は常に娘から『欺く』ことだけは学ぶことが出来る。
なぜなら、娘を欺くことを学ぶには、娘たち自身から学ぶのが最適である。」
はい、よって答えは『欺(あざむ)くこと』です。
手に入れるためには嘘をつかずにはいられず、誠実であり続けられないということを学ぶのです。
若い娘は世間に揉まれず、自身の経験なき論理を絶対と思います。
それは幻想に裏打ちされた矛盾を含み、他者を「騙してる」等の意図は本人は全くありません。
経験ある男は騙されることにより、彼女に対する「嘘のつき方」を修得していく…。
ってことです。
真に清廉潔白を貫いて、惚れた人を手に入れられるのか?
惚れたなら、汚れを覚悟でアプローチすべきでは?
って、ことですね。
若い娘は清廉潔白であるが故に、他人を傷つけることに無自覚で、清廉潔白で無い人を批判し、自分の無垢を誇ります。
それが幻想であり矛盾ですね。
皆様凄いです。
総論として、少女の「非現実性」に対してこちらも同じことをしてはいけないって、ことですね。
すまいるまいるさんの「幻想」、呉姫さんの「想像力」はかなり良いところでしたね。
秋月さんの「思い込み」はほぼ正解と思います。
初孤羅さんの「好奇心」を知るからこそ、少女の扱いに策略的になるかと思います。
たゆうさんの「純愛」を知るから、純愛でない方法で手に入れようとし、tokenさんの「節制」を学ぶと思います。
ご参加ありがとうございました。