12月22日(土)11:45
相良優矢の解答欄
「僕が思う柳生さんは、優しくて、強い心を持った人です。
サッカーに対する情熱も凄く立派だと思います。
凄く努力をしていると思います。
だから柳生さんの様な人が、学園のリーダーに相応しいと思います。
僕はその為なら全力で応援し、一番のサポーターになりたいです。
学園に関係ない所でも柳生さんにとって、一番でありたいと思うくらい大好きな人で、誰よりも一番傍に居たいと思うくらい大好きです。
相良優矢。」
(うわ~、何書いてるんだろ俺。下手くそな文だなぁ。でも柳生さんへの嘘のない想いは書いたぞ。あとは…、信じるのみ!)
柳生恵里菜の解答欄
「今、私の隣に座っている相良優矢さんは、太陽の様に暖かい心と、一陣の風の様に鋭く、強い意志を持ち合わせた人です。
たくさんの友人と、助け、助けられるその姿に私は多くを学びます。
積極的に物事に取り組むその姿勢は、クラス内の雰囲気作りに重要な役を担っていると思います。
また、サッカーに対する堅固な意志は、チームに躍動感を与えて、相良さんは私の師匠の様に思えます。
引っ込み思案な私を変えてくれた大切な人です。
心から愛してます。私の全ての想いをぶつけて愛してると言い切れる人なんです。
柳生恵里菜。」
(あ~、書くスペースが無いよ~。相良くんへの想いなんて書き切れるわけないじゃない!一晩中だって語り続けるわ。
でも…、書いちゃった…。
いいもん。相良くんは私に好きって言ってくれたから…。お返事の意味を込めて…。
あぁ、何か身体の奥が熱いよぉ…。
私の答案用紙を相良くんに見られたくないけど…、見てほしい…。)
「それまで、時間よ!」
三好先生がテストの終了を告げ、答案用紙の交換を命じる。
「さぁ、合格、不合格は貴方達が決めなさい♪
私の出す条件はここまでよ。」
「先生、それじゃ最初から私達を処分するつもりは…。」
「そうですよ、よくもこんな手の込んだことを…。」
「あら?、でもおかげでお互いに助け合えて、今までと違った一面が見つかったんじゃない?
さぁ、採点をしなさい。」
「相良くん…。私、そんなに褒められても…。ストレートだね、嬉しい。合格です。」
「も、勿論、合格です。
柳生さん、君の気持ち…。ありがとう。」
「やだ、そんなじっくり読み返さないで!焦って書いたから…。」
「後は二人でごゆっくり…。」
続