「柚子葉の為に、柚子葉を悲しみから救いたいとの気持ちで彼女を求めるほど、私達の距離は開きました。
問題は秋彦の幻影では無く、私の独り善がりな愛情が彼女を傷つけていたのです。
柚子葉の為にでは無く、私は私の気持ちとして柚子葉を愛してると伝えていれば…。
それに気付いた時、私は遥かドイツで決して本気にならない恋愛を繰り返すばかりでした…。
真田くんに対して『抱えきれない正義』と言ったのはその為です。
でも君は違った。自分とも、相手とも、現実とも向き合った…。
全く、もっと早く君に敗北していれば…。」
「何言ってるのよ漣、今からでも遅くないわ。
今度こそ、柚子葉を連れて行きなさい!」
「まり姐…。でも私は…。」
「漣以外に、誰が柚子葉を幸せに出来るって言うの?
あの子はずっと待ってるのよ。
全てを乗り越えて自分を愛してくれることを!
亡くなった秋彦を想う朝倉柚子葉を丸ごと愛してくれる高坂漣をずっと待ってるの!」
「お兄さん、私、応援してます。」
「私も。」
「破局したら、私がこの身体で慰めてあげ…」
「や、ま、なー!
お前は私にしたことをよもや忘れたとは言わさんぞ!」
「瑞穂ちゃん?どうしたのかな?未来のお義姉さまに向かって乱暴な言葉遣いは駄目ですよ?」
「誰がお義姉さまだー!」
「ちょっと、今回はカップル崩しじゃないし自由恋愛の範囲でしょう?」
「私を裏切ったからには…それなりの罰を…。京子、耳を貸せ…。
…に…あるから…。それを…に…。」
「あっ、いいかも(笑)。
…サイズ…だから、キャハっ!」
「おい、みんな!今から私のお兄様が裸で榎田の家を走り回ってくれるが、一人では寂しいからと、この山名理恵が水着姿で並走してくれるそうだ!」
「イヤーちょっと、何それ?私さっき、ドレスが脱げたばかりなのに…。」
「山名、お前はこの前の勝負で私の傍に居ろと言ったのに、あっさり裏切ったからには、覚悟は出来てるだろうな?
お兄様が用意した『私のスクール水着』を着て、生き恥を晒せ…。」
「胸と身長のサイズ違いがいい感じかもね?これはオフザケよ(笑)。」
「内藤さんまで…。お願い、許して…。やっ、引っ張らないでよ…。」
「榎田!上の階を借りるぞ…!」
「…ヒドイです…!
もう…死にたい…。」
「スゲー、山名さんはやっぱり俺達の天使だー!ピチピチのスク水万歳!」
「お兄さんの下着姿もいいわ」