テッペキ!決着 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「そんな!私のこと好きって言ったのに!
初めて両想いと確信したのに!
10年も慕い続けた女性が居たなんて!」
「うん、柳生ちゃん、そこは何となくの雰囲気でさ…。」

「イヤ、柳生ちゃんの言う通りだ!
どんな過去があるにせよ、京子と柳生ちゃんにしたことを俺は許していない。
だから決着をつける。

ホラ、お兄さん起きろ、勝負の続きだ!」

俺が高坂のお兄さんを無理矢理に起こすと慌てて京子が詰め寄る。

「ちょっと、まー君もういいじゃない。」

「そうですよ、真田先輩。
私のことなんていいんです。」

「これは俺の勝負だ。」

「勝負って、『まー君が私以外の人にキスをしても愛を貫けるか?』ってバカげた問題でしょ?

ふーん、そんなに私以外とキスしたいんだ?
誰よ?瑞穂?山名さん?」

「落ち着け京子!俺にはちゃんと勝算がある。」

目を醒ました高坂のお兄さんが俺に話かける。

「まだクラクラしますね。
無理しないで下さい真田くん…。勝負に関係なく私は謝る気持ちは…。」

「いいや、俺はこの命題をクリアする。
榎田、シリアスエンドはお前に譲るからコメディな主役に暫く付き合え!」

「まー君、そんなに私以外とキスしたいの?」

京子の怒りが悲しみに変わりだした時、俺は…。

「ああ、この目の前に居る高坂漣さんとキスしたい!
貴方は確かに『内藤さん以外と』って言ったよな?
女性とは言っていない。
だから京子!お前を愛してるから漣兄さんと俺はキスをする。
さぁ、受け取ってくれ!」

嫌がる漣兄さんの肩を掴み、顔を寄せる。

「キャー、まさかのBL展開?カメラ、カメラー!」

「なるほど、その手があったかー!」

周囲が三好先生の悲しい話の雰囲気から一気に盛り上がる。

「まっ、待ってくだい真田くん…私はそんな条件は…。ち、近いです…。」

「俺は本気だ!選べ!お前自身が!」


まー君の口唇と漣さんの口唇が重なりそうになる寸前…!

「…わ、私の負け…です…。君とのキスだけは…。」

目には涙を浮かべる漣さん。

まー君の度胸とハッタリ勝ちみたいね♪
でも相変わらず無茶するなぁ…。

「わかればいい、とにかく京子と柳生ちゃんに謝って、それから我が部の伝統を…。
なぁ武田?」

「勿論だ!勝負に負けた奴はパンツ一枚でこの豪邸を走ってもらいますよ。」

「キャー!お兄さんの裸見たーい」

と盛り上がる女子達。
「仕方ありませんね」