テッペキThird7! | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

意地を賭けた不毛なる争い


三好先生が言った

「創部記念パーティーにパートナーを連れて来てもいい。」
の言葉は

「パートナーを連れて来なければならない」



「独りで参加してたまるか!」

と女子サッカー部は一年女子を中心に無駄な闘志を燃やしていた。


フラれ女・柳生恵里菜の場合

あ~当日になって私だけ独り、ってなったらどうしよう?
って悩む私、結城翔子は憧れのあの人と一緒に居たれたら幸せだけど、あの人がもし誰か別の女性を連れて来たら…って考えるのが怖い…。

「何で!?神は死んだの?
あんなに愛してたのに!」

部室で号泣する柳生さんはもうお馴染みの光景になってきた。
馴れって怖い。
おしとやかな島先輩が柳生さんを慰める
「今度は誰にフラれたの?話くらい聞いてあげるわ。」

「いきなり核心を突かないで下さい!…まぁそうですけど…。
…貴史に『パートナーとしてパーティーに参加して!』って言ったら、『ごめん、そんな関係じゃないから』って」

「え~?冷たい男ね~。」

「毎日、宿題見てあげたのに!ノートを取って、お弁当も作ったのに!」

「へ~、尽くすタイプなのね、柳生さんて。」

「私のこと『彼女の次に好き』って言ったのに!『彼女より優しいよ』って私に言ってくれたのに!だから勇気を出して誘ったのに!」

「…す、凄い勇気ね…。」

「なのに何で貴史は私じゃなくて彼女を選ぶのよー!」

「…それが普通だとおもう…よ。」

柳生恵里菜の闘いは続く。


良妻賢母・島敦子の場合

「島先輩はいいですよね。
大学生の彼氏さんなんて憧れです~。勿論、パーティーに来るんですよね?」

「…それがね、日曜日のデートでそれを言おうとしたら…。変な女に追けられてて…。」

「えー?彼氏さんのストーカーですか?」

「二人でカフェに入った途端、私を指して『この女誰よ?』って。」

「えーまさか浮気…?」

「そしたら彼が私を『あぁ、離れて暮らしてる妹だ』って」
「酷い!それって先輩の方が…。」

「腹立ったから『いつも兄がお世話になってます!お兄ちゃんの子供を妊娠したらお祝いして下さいね!』ってビンタしてやったわ!」

「え~、パーティー前に破局なんて悲しすぎです~。」

「えっ?別れてないわよ。私が殴ったのその女だし。
彼にはタップリお仕置きして、パーティーにも参加するように言っといたわ、みんな楽しみにしててね。」