テッペキSecond6! | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「そりゃあ、小菅くんだってキレイなお姉さまに囲まれて勉強したいよねぇ?」
山名理恵さんがイタズラっぽく小菅くんをからかう。
「何だ、小菅、お前も武田と榎田と同類か?」
瑞穂が呆れた顔で言う。
「違います!高坂先輩。真田先輩にわからない所を質問しようとしたら、偶然重なって…。」
必死に言い訳する小菅くん。
まー君もあれくらい純情だったらなぁ~(笑)。
「小菅、正直になれ。我が部の伝統『男は』」
「『変態でも』」
「『紳士たれ』だぞ。」

何を武田くんの切り出しに、榎田君とまー君まで一緒になって唱和してんのよ。
これだから男ってのは…。

でも問題はそこじゃない。
この山名理恵って子…、危険なニオイがする。理論ではなく私の直感が訴えかけてくる。

気が利く八方美人ならまだしも、「献身的すぎる」為に部の雑用を押しつけられてると聞いたことがある。
ヤバイわ、まー君が気にしちゃうタイプのかもね…。
しかもこの子ったら立派なモノを…、まだ高校生のクセに…三好先生と同じくらいのサイズじゃない?
そりゃ走るのにはさぞ邪魔でしょうけど…男を惹き付けるには最高かもね。

まぁ山名さんにその気がなければ心配する必要ないかな?

「この前、中島さんの家にキャプテンを連れて来たのって、真田くんがキャプテンを説得したんでしょう?
そうやって陰で誰かの為に頑張る人って素敵!」

えっ?今の発言はその気があるってこと?何なの?山名って女?
まー君も褒められてニヤけてる場合じゃないでしょ!
「今はテスト勉強でしょ山名さん!集中出来ないなら帰ってくれます?」
精一杯怒りを抑えて注意してみたけど、この女には通用しなかったかも。
「や~ん、内藤先生怖いです~(笑)。真田先生の方が好き~。」
なっ…この女、私や瑞穂が苦労してやっと言えたセリフを軽々と…。しかも「勉強の教え方が」って逃げ道を残しながら…。
この女…、黒ね。

そんなこんなで勉強会は終わり、みんなの気持ちがわかって収穫はあったわ。

あの女、山名理恵…。と考えてると、あの女の方から帰り道に話かけてきた。
「内藤さん、今日はホントにありがとうございました。」
屈託のない笑顔が皆から好かれる要因と思う。
「私、内藤さんに言っておきたいことがあるんです。」
「何?」
内心ドキドキしてる。
「私、人のモノが好きなんです。応援して下さいね。」
と満面の笑みを浮かべて私に言った。

よくもヌケヌケと…。