再掲載:心理テスト解答編と桃太郎に学ぶ人間の徳 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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2012年8月23の再掲載です。
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こんばんは。
早速、昨日の解答です。
コメントしなくても、沢山の方が答えを待っていることを信じています(笑)。

で、桃太郎にお供を拒否された動物とその理由ですが…。

はい、ある程度想像の通り、

「その動物は貴方自身で、理由は貴方の欠点です。」

面白かったのは、参加頂いた三人様が皆、個別の能力による理由では無く、桃太郎のご一行と
「合わない」
から拒否されたことに驚きました。

そう、断られても何も悪くありません。
相手と縁がなかっただけです。
違うフィールドで活躍すれば良いのです。
皆様、ありがとうございました。

で、ここからが哲学的な見解ですが、このテストのカラクリは
「最初に犬、猿、雉を除外しておくこと」
なんです。
それは、犬、猿、雉は短所以上に長所が重視されるからです。
犬は忠誠心
猿は知恵
雉(鳥)は広い視野による見聞です。

桃太郎は三匹の長所をちゃんと把握して仲間にしたのです。

更に言えばこれらは十二支で南西の方角を示して太陽を表してます。

対局の北東は「丑寅」と呼ばれる鬼門です。
その証拠に「鬼」は牛の角と、虎縞のパンツを履いてます。
既出ですが鬼の語源は「穏」(おん)と言って、「隠された醜い心」と言う意味です。

「鬼」と呼ばれた大江山の朱天童子は船が難破して漂流したロシア人だと言う説が強いですね。
「シュテンベルグ」
もしくは
「ステファン=ルドルフ」
が本名らしいです。定かではありませんが。
名誉欲に駆られた源頼光(みなもとのよりみつ)の犠牲になったその「恨みそのもの」が「鬼」だったのでしょう。
そう、朱天童子は「退治」されてから初めて「鬼」となったのです。

なお、直接退治したのは頼光の部下で頼光四天王(らいこうしてんのう)の一人、坂田金時(さかたのきんとき)です。
お酒で酔わせた朱天童子を坂田金時の黄金の斧で首をはねたのです。

そして勿論、坂田金時の幼名は「金太郎」です。
と言う話でした。

わたくしはやっぱりヴァンパイアや鬼や雪女やアンドロイドが大好きです(笑)。
人間以上に人間の心を持つ、彼等が見る美しい世界にこそ、人生の真理があると思います。

お付き合いありがとうございました。
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はい、もう一匹の猿は「知恵の悪徳」、犬に似た狸は「忠誠心の悪徳」と解釈すれば、それぞれ知恵が悪知恵に、忠臣が寵臣にと解釈できます。