コーヒー。母と私と時々ダイエー | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

前日の続きで、とにかく私は「言い出せない」子供でした。
「欲しい物」を「欲しい」と言えませんでした。
幼稚園の帰りに連れて行ってくれた、ダイエーのフードコートでも同じでした。
「フランクフルト食べて帰るか?」
「…うん。」

「たこ焼き食べて帰るか?」
「…うん。」

母のすすめらるままに頷く子供でした(笑)。
でもある日、やっと言えたのです。
「フライドポテト食べたい」
「ポテト?ポテトでええんやな?」
あっさり買ってくれた母。

歩きながら食べた、その時の味は忘れません。
母はいつも自販機のカップコーヒーでした。
「お母さん飲んでるの美味しい?」
「美味しいで、のんでみぃ」
と、食べ終わったカップポテトのカップにコーヒーを注いでくれました。

思ってたよりは飲めました。

それからでした。
コーヒーが飲める子供になったのは。

幼稚園だけは皆勤でした。
学校の授業は退屈でしたけど。