脳科学と信仰、そして哲学 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

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「ホンマでっか」で有名な澤口先生です。
彼も最初は哲学者を志したそうですので共感を憶えます!

先代の賢者達は「魂」、「精神」、「心」が肉体に及ぼす影響を必死に解明しようとしたと思う。

神様へのお祈りも、食べ物の禁忌も、「より良く生きる為」。
そして欲望や情動に振り回されない「本来の自分に出会う為」に、途方もない年月と人々が掛けて取り組んだ命題だったと思う。

現世と来世と言う「自分の外に広がる世界の定義」
が宗教なら、哲学は
「自分とは何か?」、「人間とは何か?」と言う内なる世界を定義する学問です。
しかし、自分達が見たり、聞いたりする物が「心という主観を媒介する」限り、魂の居場所は永遠に定義出来ません。
科学は客観的事実の積み重ねですから。
しかし、自分達の情動が全て脳からの信号次第ならば?
喜怒哀楽も、愛情も殺意も脳からのホルモン分泌ならば?

心と魂は脳に存在しますよね?

大学の実験で、眠っている被験者の側頭葉に電気刺激を与えると言う実験がありました。
側頭葉は過去の記憶を保存している場所です。
この実験を欧米の人達が受けると、眠ってるなかでキリストやマリア様を見たそうです!
実験結果に欧米の人達は「神は存在した。キリストの正しさが証明された」と歓喜したそうです。

これは人が臨死体験した時に見る夢を再現出来る実験として非常に効果的な実験だそうです。

しかし、特定の宗教を持たない日本人がこの実験を受けると、家族や友人が現れるそうです。
勿論、イスラム教徒がキリストを見ることもありませんでした。

もう何が言いたいかわかりますよね?
側頭葉は過去の記憶です。
欧米の人達が見たキリストもマリア様も過去に自分が見た「記憶していた事」なのです。見た事も、会った事も無い人に臨死体験では出会えないのです!
そしてこの実験は「人が死ぬ間際に見る人生の走馬灯」の謎さえも解明してしまいました。

心と魂は脳に存在するのは事実かもしれません。
しかし、「何を見てどう思うか?」
はあなた方の哲学次第です。脳科学は分析は出来ますが、人生の道しるべではありません。
実験では無く、本当の「臨終の際に何を夢見るか?」
その為に私たちは「善く生きる」必要があります。

明日は形而上学を掘り下げたいです。