「自然に還れ(かえれ)」とルソーは言った | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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社会の授業に出てくるルソーです。
彼は人間の能力に差異はなく、社会の制度がより、人間に不平等を与えると訴えました。
例えば「土地」を単なる「地面」と考えれば自然の一部に過ぎません。
しかし、これに「所有権」を付加すると突然、「財産」「労働」「法律」と問題が複雑化します。

ルソーの唱えた理想的な国家とは
「個人では不可能な事でも全員で乗り越える社会」でした。
例えば全員でお金を集めて、全員でダムを作り、全員でその利益を受け取る社会です。これがテストによくでる「社会契約論」です。

とまあここまではただの社会科です。(笑)

最後に私が好きな彼の言葉を。


「人間を堕落させたのは詩人に言わせれば金と銀だ。
しかし、哲学者に言わせれば鉄と小麦だ」

いやあ流石ルソー様です。
詩人は金銀がもたらす悲劇をロマンチックなポエムで語るでしょう。

しかし、真の悲劇は「より優れた鉄の農具で、より多くの小麦を収穫したい」と思う人間の欲望と、それに伴う技術革新です。

詩人と哲学者…この違いも研究の価値があります(笑)