皆様、こんにちは。
エルスタークリニックです。
今回は、他院にて3年間で30回以上のレーザー治療を受けたにもかかわらず、肝斑がさらに濃くなってしまった患者様が、当院での11回の治療で大きく改善した症例 をご紹介します。
■ まずは患者様の経過
5年前:初めて肝斑が出現。
妊娠をきっかけに:肝斑がさらに濃くなる。
1年前:再び急激に悪化。
その後、
- レブライト
- トーニング
- ピコトーニング
などの治療を受け、 3年間で30回以上のレーザー治療 を行いました。
しかし、期待とは反対に、治療を受けるほど肝斑が早いペースで濃くなっていきました。
内服治療は行っていませんでした。
■ なぜ、レーザーを受けても改善しなかったのでしょうか?
肝斑は、単純に「色素が多い状態」ではありません。
肝斑は「メラノサイトが敏感になっている状態」
肝斑では、メラニンを作り出す メラノサイトが過敏な状態 になっています。
そのため、単純に色素を壊すだけでは十分ではありません。
特に低出力のトーニングを繰り返すことで、
- 表皮に繰り返し熱刺激が加わる
- 真皮の微細な炎症が持続する
- 血管性の刺激が続く
- メラノサイトの反応性がさらに高まる
といったことが起こる可能性があります。
💡 「色素を減らす治療」が、逆効果になることも
メラニンを減らそうとしてレーザー治療を繰り返しても、肌への刺激が積み重なることで、
「メラニンを作りやすい肌」
になってしまうケースがあります。■ 妊娠後の肝斑には注意が必要
特に妊娠をきっかけに発生した肝斑の場合、ホルモンの影響によって肌が敏感になった状態が残っていることがあります。
そのため、レーザーの刺激に対して過敏に反応する場合があります。
つまり、
「もっと色素を取ろう」
と治療を重ねることが、必ずしも良い結果につながるとは限りません。
✨ 当院が考える肝斑治療の順番
肝斑は、単なる「色素除去」として考えるのではなく、 肌の状態を整えながら治療することが重要 です。
肌への熱刺激をできるだけ抑え、血管性の炎症シグナルを低下させることを優先します。
メラノサイトが過敏になっている状態で色素に刺激を加えると、反動による悪化につながる可能性があります。
過敏になったメラノサイトの反応性を落ち着かせることを目指します。
この段階を飛ばして色素だけを取り除こうとすると、再発しやすくなる可能性があります。
肌の状態が安定してから、周囲の組織へのダメージをできるだけ抑えながら、メラニンを選択的に減らしていきます。
肝斑は再発しやすいため、治療後のスキンケアや紫外線対策など、継続的な管理も大切です。
■ 11回の治療後、どのように変化した?
11回の治療後
- 目元のパッチ状の肝斑がほぼ消失
- 頬骨周辺の肌色が均一に
- 色ムラの境界が目立たなくなった
- 反動による悪化も見られなかった
患者様にも非常にご満足いただけました。
そして何より重要だったのは、
「これ以上、濃くならなかったこと」
でした。
📷 治療前の状態
右目元
(治療前の右目元の肝斑です。偏光写真ではそれほど目立って見えませんが、実際に見ると比較的濃い状態でした。)
(治療前の右目元です。偏光装置で覗き見ると、茶色い肝斑がはっきりと確認できます。)
左目元
(治療前の左目元です。偏光撮影で見ると、左側にも帯状に広がる濃い肝斑が確認できます。)
(治療前の左目元です。肌の内部を確認すると、茶色い色素がかなり濃く見られます。VISIAのUVモードでは、肝斑がパッチ状に確認されます。メイクでもうまく隠せず、かなりストレスを感じていらっしゃったそうです。)
📷 11回の治療後
右目元の変化
11回の治療後、右目元はかなり明るくなりました。
偏光画像ではそれほど大きな違いが分からないようにも見えますが、VISIAのUV撮影では、 茶色い病変がかなり消失していること が確認できます。
左目元の変化
左目元もかなり明るくなり、茶色いパッチ状の色素が消えていることが分かります。
VISIAのUV撮影でも、茶色いパッチがほぼ消失しています。
🔎 治療前後を比較すると?
右目元
治療前に見られた帯状の茶色い病変が、11回の治療後にはほぼ消失しました。
VISIAのUV撮影でも、茶色いパッチがほとんど見られなくなっています。
(左:施術前 右:11回施術後)
(左:施術前 右:11回施術後)
左目元
左目元には少し色素が残っている部分もありますが、大部分が改善しています。
VISIAのUV撮影でも、茶色いパッチ状の肝斑がほぼ消失していることが確認できます。
(左:施術前 右:11回施術後)
(左:施術前 右:11回施術後)
📸 正面から見た治療前後
正面から比較してみると、治療前に見られた 茶色い帯状の色素が大きく改善 していることが分かります。
VISIAのUV撮影でも、治療後には茶色いパッチがほぼ消失しています。

30回以上の治療から、11回の治療へ
治療回数だけが重要なのではありません。
肝斑では、 「どのような状態の肌に、どのような治療を行うか」 が重要です。
💎 肝斑治療で大切なのは「回数」ではなく「方向性」
この患者様は、大田(テジョン)で約30回の治療を受けても改善が見られず、遠方のソウルまで通院して治療を受けられました。
しかし、治療方針を見直した結果、 11回の治療で大きな改善 が見られました。
肝斑治療で大切なのは、
「強く治療すること」ではなく、
「正しい方向に治療すること」
です。
肝斑では、
という順序を意識することが重要です。
🌸最後に
遠方から何度も通院してくださった患者様。
30回以上の治療を受けても改善せず、不安を感じていらっしゃいましたが、最終的にご満足いただける結果となり、本当に良かったと思います。
これからもしっかりとケアを続け、さらに健やかで美しい肌へと改善していかれることを願っています。
症例写真の掲載にご同意いただき、ありがとうございました。
※本記事は症例紹介であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
※施術の適応や治療方法は、診察後に医師が判断いたします。
※症例写真の無断転載・無断使用を禁止いたします。















