私は33歳まで農協に勤めていました。
後半は指導課に属して生活指導者としてかなりの広範囲の指導をして回っていたのですが
そのなかでも牧石、牟佐地区は黄にらの産地でした。黄色にらは日本でも良質な品を出荷するので有名でした。
当時は農業が盛んですから女性の力も強く婦人部の活動は活発でした。
ある日牟佐の婦人部長さんが『花にらはとても美味しいものなのですが収穫できる時期がとても短くて出荷出来ないのよね~。』と話して下さいました。
食用のにらのはなの蕾と茎なのですが
収穫時期が短くて、少しでも摘む時期が遅いと堅くなります。
初めて花にらを頂いて炒めて卵綴じをして
食べたときには歯触り、香り、味が大変良くて『とっても美味しかったです‼️』
タイミングなので農家の方たちの賄いとして食卓にのぼることしかなかつたようです。
美味しい花にらは生産者のものだったのです、ですから生産者しか食べることが出来ませんでした。
生活指導者は、農産加工や1町1村の特産品開発もしておりましたので
これは何か出来るかもと思ったのを思い出しました。
収穫出きるときは大量で、その時にはクズと言う出荷出来ないけど品質は、ばっぐん何の品を農産加工する仕事は
夢と実益があって大好きなお仕事でした。
農家のご婦人がたはあらゆる面で豊かです。
お仕事は大変ですが、アイデア次第で宝の山をお持ちなのです。
あの時に駆け巡った知恵や体力、やる気
今も心に残っています。
現在は、カウンセラーとしてアドバイスできることは有難いですね~。無駄な体験なんてありませんよ
今あなたが体験していること全てが力に、知恵に、知識になりますから
久しぶりに花にらを思い出しました。あれから食べていませんね~幻の食べ物になっています。