明治政府の廃仏毀釈により、神仏習合は否定された。
敗戦と同時に、天皇を頂点とする神社神道も否定された。
そして、雨後の筍のように、新興宗教が生まれた。
しかし、一般の国民は、無神論ではないかのような戦後教育で、仏教も、神社信仰も見失ってしまった。
それでも、葬式はお寺さん、お祝いは神社でとの習慣は、常識として生きている。
そこには、神なのか、仏なのか意識しない宗教観が、日本人の心として、潜在意識化している。
朝日に手を合わせ、仏像に手を合わせ、ご先祖様が、どこかで見ているといい、正月を祝い、お盆を迎える。これを、何経といえばいいのだろう?