地震、津波、台風、豪雨、ミサイル危機など、
最近では日本を取り巻く状況は一層派手になっている。
災害からは遠かった仙北平鹿、湯沢雄勝地域も今年は2度も豪雨に見舞われ、
雄物川下流域の大仙市では氾濫が起こった。
また、9月8日に大仙市神宮寺で震度5強を観測する
マグニチュード5.3の地震が起こり、
1914年に起きた秋田仙北地震(強首地震)との関連が指摘された。
これは活断層が知られていない場所で、M7.1の大地震が起こり、
仙北郡に集中的に甚大な被害を出した直下型地震である。
旧強首村(大仙市強首付近)では震度7の揺れがあったと見られる。
秋田内陸の地震では、1896 年の陸羽地震(M7.2)が最大で、
県内では1983年の日本海中部地震(M7.7)に次ぐ規模で、
記録が残る中では最悪の死者数だった。
●秋田内陸地震の懸念
横手盆地には横手盆地東縁断層帯がある事が知られており、
この断層は北部と南部に分かれ、
陸羽地震では北部が単独で活動したものだった。
南部が最後に活動した明確な記録はないが、
将来的に、北部と南部が同時に活動して地震を引き起こす懸念もある。
もし起これば、M7.7の規模になり、
大仙市、横手市、湯沢市で震度6弱以上の揺れが起こる恐れがある。
ちなみに熊本地震では布田川(ふたがわ)・日奈久(ひなぐ)断層帯の活動によって起こり、M6.5の前震の2日後に、M7.3の本震が起こった。
布田川・日奈久断層帯は長さが100kmに及ぶ断層であり、
同時に活動すると最大M8.2の地震が起こる恐れがある。
●横手盆地の地盤
地盤は柔らかいほど揺れやすく、固いほど揺れにくい。
横手盆地の大半は扇状地で、砂礫からなる地盤で比較的揺れにくい。
しかし、大仙市大曲付近は後背湿地となっており、
揺れやすく液状化し易い地盤となっている。
大曲付近は低地が多く、地震も起こり易く、氾濫も起こり易い地域となっている。
後背湿地は低地で水はけが悪い為、昔は集落や道が作られる事はなかったが、
都市化により市街地が形成されるようになった為、地震時の危険が潜んでいる。
【秋田で震度5強】震源近くで103年前に大規模直下型地震
東北地方版 [PDF形式:3.6MB]
横手盆地東縁断層帯 - 地震本部
布田川断層帯・日奈久断層帯 - 地震本部
秋田県 大仙市 大曲 の地盤データと地震予測 - 大地震対策.info
後背湿地|地震・防災・災害関連用語集 - Biglobe
●震度6強の地震に耐え抜いたドームハウス
この頃は暗いニュースが続いているが、明るいニュースもある。
熊本県南阿蘇村は、熊本地震で震度6強の地震に襲われ、
死者14名、建物の損傷4,600棟以上という甚大な被害が出た。
しかし、同村・阿蘇ファームランドに設置された450棟もの施設「ドームハウス」は、
殆ど被害がなかったという。
室内での被害はあったが、窓を含め、建物そのものは無傷だったそうだ。
このドームハウスはジャパンドームハウス株式会社が開発した新世代の住宅で、
発泡ポリエチレンという特殊な素材でできている。
重量は約800kgと軽自動車と同等だが、台風の多い九州でも、
15年間で台風の被害もないという。
ドーム型の形状が、風を受け流す構造になっているのだ。
本体価格は約240万円~だが、施工代は高め。
柱がない為、見た目より自由に間取りを考えられる。
連結による増築も可能なので、家族で暮らす一般住宅にも有効。
ドームハウス:地震に強い…被害わずか、600人避難 - 毎日新聞
阿蘇ファームランド・ドームハウス、震度6強にも無傷 - qBiz 西日本新聞
無限の可能性を秘める丸い家~発泡スチロールでできた防災住宅②
●高い断熱性が仇になる事も?
ドームハウスは「かまくら」に形が似ている。
かまくらの中が暖かい事と同じように、空気を多く含んだ発泡ポリエチレンが、
高い断熱性を発揮する。
また、表面積、体積共に無駄のない形状が、熱効率を高めている。
積雪にも強く、流線形の構造が風にも圧力にも強くなっている。
しかし、気密性が良過ぎる反面、夏は熱気が籠ってしまう。
これは窯の仕組みと同じで、コンロより発生した熱気が広がり易く、
熱を逃がし難い構造が弱点となっている。
ちなみに木造のように火が燃え広がる事はないので、火事の心配は少ない。
屋敷林を植えて太陽光を遮蔽するといいかも知れない。
ドームハウスの欠点やデメリットは?メリットも知りたい!
●豪雪にも強いというが…?
豪雪地帯の家では、冬は雪下ろしの必要がある為、
2階から屋根に上れるように梯子が付いている場合がある。
ドームハウスは積雪に強いとは言え、雪が積もり易く、上り難い形状である。
雪下ろしは命綱を付けて行うが、屋根には命綱を引っ掛ける為の、
アンカーという金具が付いている。
ドーム型だけではなく、アーチ型もあるが、
そこの所の保証はどうするか疑問である。
秋田の冬は長く厳しいので、より気密性の高い家が求められる。
冷暖房の効率も考えると、平屋の方が有効かも知れない。
冬は豪雪で寒さが厳しい地域では、全てにおいて相性がいい住宅は難しい。


