今回からは、何回かに分けて、卒論について書いていきたいと思います。
LSE・Economicsは、卒論の位置づけが他の大学と異なることが、一つの大きな特色です。
他の大学院のEconomicsのコース期間は、通常12ヶ月となっており、5月終わり~6月の最終試験後に卒論を仕上げていき、8月の終わりから9月に卒論を提出、というのが一般的なものになっています。
しかしながら、LSEの場合、9月から始まるアメリカのPhDコースに間に合わせるために、5月初めを卒論の提出期限としています。
そして、最終試験の結果が分かる7月の時点で、論文の結果も分かり、最終評価に反映される形になっています。
そのため、他の大学と異なり、最終試験後にゆっくりと論文を仕上げるということができないため、授業をこなしながら、並行して論文執筆作業も進めていくことが必要になります。
このような作業をこなしていくためには、何よりも、論文執筆に関するタイムマネジメントをどうこなしていくか、が重要になってきます。
以前までの記事で既に書いたものもありますが、参考までに、私の論文執筆の作業スケジュールをまとめて記しておきます。
12月Mock Exam終了後~ 冬休み …論文のトピック探し、プロポーザルの作成・Academic Advisorへプロポーザルの提出
1月終わり … Academic Advisorがトピックの了承
2月 … 授業をこなしつつ、データ収集、Stataを回す作業へ
3月 … 論文執筆作業
イースター休暇前 … 粗々の概要及び結果をAcademic Advisorへ説明 → 了承
イースター休暇第1週 … 論文執筆作業終了 → LSEのProof Readingへ
5月初め … 論文提出
ここで頭に入れておかなければならないのは、論文は全4単位中、0.5単位分にしかならないということです。
他の大学と比べると、期限が早い分、卒論に重点を置いていないのではないか、というのが個人的な印象です。
そのためもあってか、LSEでは、論文のことをDissertationとは呼ばず、Extended Essayと呼んでいます。
一番やってはいけないことが、エッセイに時間をかけすぎて、最終試験の勉強がおろそかになることです。
こうなると、大半の単位である3.5単位が危機に陥ります。
最終試験のためには、イースター休暇のなるべく多くの時間を最終試験の試験勉強に充てるべきであり、エッセイをなるべく早く仕上げてしまうことがキーになってきます。
また、そのためには、2学期の授業期間中にどれだけエッセイ作業を並行して進めることができるか、が重要です。
2学期中にほとんどエッセイに手をつけていない状況だと、イースター休暇中に論文に割かなければならない時間が増えてしまい、イースター休暇明けのMock Examや最終試験に向けての時間を取ることができません。
Student Support Centerのスタッフが、エッセイ執筆に関する説明会を開催したのですが、その際言っていたことは、
「論文は0.5単位分にしかならないのだから、時間をかける比重を考えるべき。決してイースター休暇中に論文をOverdo(やり過ぎ)してはならい。」
と口を酸っぱくして言っていました。
また、そのスタッフ曰く、
「イースター休暇の2週目までに論文執筆を終わらせることを目標とすべき」
とも言っていました。
もし、LSE同様、卒論提出が早いストラクチャーになっているようであれば、このような時間軸を念頭に置いて、まずは自分分でタイムスケジュールを立てていくべきだと思います。